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うさのことを語る

駅からの遊歩道にはもう水たまりができていて、陽の落ちはじめた空よりも明るく常夜灯を反射している。植込みの枝先に灯った光や、傘をつたい落ちる雫を眺めながら俺が一服し終わると、あなたはまた傘をさして歩き始めた。その後ろを歩きながら、あなたがもう昨日までのあなたではないということ、この世界が二人にとって大きく変わったことを俺は実感させられたのだった。