[錨]
「すべてを寛容に赦すよりすべてに怒りを感じるほうが誠実なのでは」というような意味の投稿で
思い出したので書いとく。
リリィ・シュシュのすべてという映画を見たとき、「美しく描かれた暴力」に
いや、「暴力を美しく描いたこと」に怒りを感じたのを。
特にレイプシーン。
ピアノソロのBGMや画面の処理のいかにもナチュラルな感じ。
当時、現実を反映したショッキングなシーンの多い実験的なと賛否両論だったそうだ。
理不尽な暴力にまみれた日常を炭酸水のようなさわやかさとナチュラルさで描いたことに、
あるいはネットの書き込みを脚本に反映させる形が、実験的ということだったのだろう。
「実験的」とはそんなものなんだろうか。
もしその程度のものだとして、それに先立つべきものをあなたがたは望まないのか。
そんなことを思う。
「怒りは何も産まない」とは私は思わない。
怒りは錨だと思ってる。
