id:usaurara は
うさのことを語る

RED #1
 

 
「案外寒いよ」
「いいです。だいじょうぶ」
すっかり手のカタチになった皮手袋を押し返すと少し生温かった。
ロシウはバイクどころか「二人乗りの後ろ」さえ初めてで、
「しっかり掴まる」を自分がやるなんて想定外だ。
それは子どもだけに許される事な気がした。
が、手がダウンに触れるが早いかバイクは音をたて、
煽られそうになったロシウはもう迷ってなどいられなかった。
柔らかな羽毛を探り、確かな骨格を掴む。――飛んでゆく。