id:usaurara は
うさのことを語る

RED #2



この辺りは首都への通勤圏内で、田舎と郊外が入り混じる。
学生の好むルートを外せばタンデムを見つかる恐れはないだろう。
以前マックでシモンが言った通りだった。
木々が夕空に溶けるほどの赤で、晩秋を告げているのも。
 
ロシウはもう長いこと生きてきたつもりでいる。
十七歳の高慢だと思ってもいるが、学園生活という殻の中では無理もない。
そして不幸にも、諦めるということにまで、慣れてしまっていた。
冷気が、殻のひび割れから鼻をくすぐる。