暗がりのなか
星空へまっ直ぐに伸びる線を
くぐり抜けてゆく風が
オルゴールさながら
僕らを包み込んでいた
そして
その緑の節のひとつひとつに
違う時空が閉じ込められていると
信じた人々の夢物語を
君は僕にしたんだ
それから
離れ離れの恋人達の
年に一度の逢瀬のことを


いったい
僕のあばらの中で
ひとつの違う時空が
ずっと同じ容積を保(も)ち続けているのに
君はいつ気付いたのだろう
それより
君が気付いていることに
僕はなぜ気付けなかったのか
うさのことを語る
