三つの寂しさと向き合う(平田オリザ)|ポリタス 戦後70年――私からあなたへ、これからの日本へ
http://politas.jp/features/8/article/446
>日本はもう、成長社会に戻ることはありません。世界の中心で輝くこともありません。いや、そんなことは過去にもなかったし、だいいち、もはや、いかなる国も、世界の中心になどなってはならない。
>私たちはこれから、「成熟」と呼べば聞こえはいいけれど、成長の止まった、長く緩やかな衰退の時間に耐えなければなりません。その痛みに耐えきれずに、これまで多くの国が、金融・投機という麻薬に手を出し、その結果、様々な形のバブルの崩壊を繰り返してきました。この過ちも、もう繰り返してはならない。
>人口は少しずつ減り、モノは余っています。大きな成長は望むべくもない。逆に、成長をしないということを前提にしてあらゆる政策を見直すならば、様々なことが変わっていくでしょう。もちろん原発は要りませんし、大きな開発も必要ない。
>小さくとも多様な努力によって人口減少を少しでも緩和させること。また、移民についても早晩、本格的な議論をせざるを得なくなるでしょう。欧州では、移民問題は決して、「入れる」「入れない」の二者択一ではありません。左右両勢力とも、「どのように」「どの範囲で」移民を受け入れるかが議論されます。日本でもそろそろ、そのような現実的な議論を始めるべきではないでしょうか。
