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自分(id:gustav5)のことを語る

[シミュレーション天文学]
計算機を使った天文の世界のお話です。

おもいっきり簡単な説明をすると三鷹にあるのは重力の相互作用の計算等をするのに特化したものらしいのですが、岩手の水沢にはスパコンがあって、それらをつかって計算をします。研究室での実験が難しい類の研究を担う分野です。
月がどういうふうにできたかというのは謎です。いまのところ火星クラスの天体が地球にぶつかってできた円盤状のものから形成された説が有力視されていました。しかし月から持ってきた岩石と地球の岩石と類似しているかというと水分などを説明がつきにくいところがありました。そこから高速で回転する楕円形の地球に別の天体がぶつかって月ができたという仮説と地球の半分程度の天体2個が衝突した結果出来上がったのではないかという仮説があり、しかしあとから出てきた仮説2つを天文台の計算機でシミュレーションした結果では現在の月や地球の特質を再現できない、のだそうで。じゃあ火星クラスの天体がぶつかった説でも説明できないところがあるのですが。月面の岩石や月の内部などの研究がもうちょっとすすめばまた違ってくるかも…、というお話を聴けたんすけど、現物と連動して計算の分野も重要なんだなあ、ということを知りました。
バカなことを一つ書くと計算機に対してずっとファンを回してて、あたりまえのことかもなんすけどちゃんとコンピュータなんだなあ、という変な実感が。
14日が三鷹星と宇宙の日というイベントで天文台が公開してて、関心のある分野を中心に見学してきたのですが最新の研究成果をかみ砕いて説明してもらえたりしたので面白かったです。