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自分(id:gustav5)のことを語る

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あおによし奈良の都の八重桜けふ九重ににおいぬるかな、
ってあるんすが。長いことずっと桜はにおいなんてあるのかななんて思ってたのです。酔っ払ってるときに話してたら、桜餅のにおいじゃね?ってなことをいわれてかいだら、おお!なんとなく八重桜のにおいって桜餅のにおいがする!と思ったのです。そっかー、桜餅のにおいが桜のにおいで、あれはうたにうたわれるようなにおいなのか、と納得してた時期があります。しかししばらくして改めて考えると桜餅は長命寺も道明寺も腐らない限りそんな強いにおいがするものではありません。そのときはじめて知ったのですが「におう」ってのを辞典でひくと色合いや美しさについての用法もかいてあります。たぶん梅にせよ桜にせよ古今和歌集の時代の場合「におう」は色合いや美しさのことだとおもうのです。いやそんなこと知ってるよ、っていうのだったらすいません。言外に含む意味を読み取れなかった私の読む力の不足です。
なぜ道真公が梅の花を詠んだのか、ってのは道真公しかわからない謎なのですが、ただ梅って古来の日本にはなくて外来種でいまだったら金持ちの家にバラが植えてあるようなもので、それが植えてあるのはおそらく富の象徴的な意味合いがあったのではないかと。一般的に桜切るバカ梅切らぬバカっていうのがあって、梅って剪定しないとダメな樹木でそんなことできるのは貴族だけだったので、貴族が詠む歌には梅がちらほらでてくるはずです。