都会の郊外が監視社会じゃないか、といったらそんなことはなかったなあ。田舎生活はしたことがないけど、顔見知りがいると、都会というか郊外はけっこう息苦しい。中学の頃はもう、自転車で赤信号を無視しようものなら親のところに連絡がいってたし。だからいい子を演じてたところがある。いじめみたいのはなかったけど、息苦しさの裏返しだったわけで。
そのかわり、はみ出ると、いろいろいわれる。大学へ行って就職して稼いでちゃんとした服(アニエスベーとかね)をそのまちで着ると金持ちは違うねーみたいなことをいわれはするわけで。育った街は嫌いじゃないけど、もうあんまり近寄れないし、近寄るつもりもない。唯一、親しい同級生がいる中華料理屋さんには顔だすけど。都会と田舎の差ってのは、すぐそばに逃げられる街があるかどうかかなあ。育った街の近くに規模はあまり変わらないいま住んでる町があるけど、都市部のメリットはそだった街を捨ててほかにうつることが容易かどうかかなあ、と。
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