[黒い雨]
○導入部分に食べ物の話が有る。米麦ってのがなくなってくると大豆なんてのがはいってくる。主人公の一人の家族の当日の朝ごはん、なんてのもあった記憶が。
○主人公のひとりは可部線の駅で被爆して、でも外傷とかは一切ない。ただ身体が思うようにいかなくて県東部(甲奴郡だったかなあ、井伏さんは福山なんだけどとっちにしても備後のほう)の田舎に戻って養生してるんだけど、ぶらぶらしてると近所の人に怠け者扱いされてしまう。やむを得ないので魚の養殖ってのをやろうかってことになってる。で、メインの話として姪を預かってるのだけど縁談の話があって、雲行きが怪しくなる。その姪御さんはピカドンの直接の被ばくはしてない。でも市内に戻ってて(もちろんピカドンがなにかなんてのはわからない)、さらに甲奴郡に戻ったところで原爆症がでちまう。
○もう一つけっこう割かれてるのは被ばくしてしまったお医者さんで(この人も備後だったかな)、あんまりちゃんとした医療はうけられてない。奥さんが隣県まで桃を買い出しにゆき、それで一命をとりとめたような。
○「白骨の御文章」がでてくるけど、政治的なものは一切ないです。
○私は広島へ仕事でなんべんも行ってるのだけど資料館にいってるわけではないので、平和教育とかにまったく口出しする資格はない。語るつもりもない。
○ピカドンってのはもちろん爆心地の被害はめにみえて甚大で多くの人がなくなってるんだけど県全体に見えない傷ってのをかなり残してるはずで、かたちに残りにくいことはどうやって残すのか、ってのは平和教育とか思想というのとは関係なく、分かれ目にきてるのかなとは思う。井伏さんがとりあえず残しておいてくれたので、首の皮一枚つながってるのかなあ、などと考えるんだけど。
自分(id:gustav5)のことを語る
