現在、小説はむずかしい時期を迎えてるとよく言われます。人は本を読まなくなった。特に小説を読まなくなったということが世間の通説になっています。しかし僕はそのようには思いません。考えてみれば我々は2000年以上に渡って世界のあらゆる場所で物語という炎を絶やすことなく守り続けてきたのです。その光はいつの時代にあってもどのような状況にあってもその光にしか照らし出されない固有の場所を持ってるはずです。我々小説家のなすべきは、それぞれの視点から、その固有の場所をひとつでも多く見つけ出すことです。我々にできることは、我々にしかできないことは、まだまわりにたくさんあるはずです。僕はそう信じています。(後略)
[2009年11月26日付毎日新聞より転載]
村上さんが文学賞をとるかどうかは別に興味はないんだけど、村上さんは文学とはあんまり関係ないところにいて、とっても喜ばないだろうし、たぶん文学と距離を置きながら物語の話をこの先するんじゃないかなあ、と。明確に文学とのかかわり方をなんとなく明示してて、ああなるほどなあ、と思ったんだよなあ。文学がなにかなんて知らないけど。
とったらとったでスピーチで、なんとなく社会から孤立しかねない個人(それもかよわいたまごのような個人)について語るのではないかと思って聞いてみたい気もするんだけど、受賞を逃して一小説家で居てほしいところがないわけでもなかったり。
自分(id:gustav5)のことを語る
