【百貨店の話】
百貨店独自の商習慣ってのに「消化仕入れ」ってのがあって、問屋さんが売り場に並べるものもってきても百貨店はその時点で代金を払わないで、売れた時点で仕入れたことにして仕入れ代金を問屋側に払う義務が生じる、というシステムがありました。これをやると百貨店側は在庫負担をしなくていいので楽なのです。で、さらに問屋さんから商品とともに店員さんを派遣してもらってたりもしてました。そうなると【何が売れそうか】という情報が問屋さんのほうには入るけど店側に入らないっていう事態が生じやすくなりました。こうなってくると【場所貸し】に近くなってて、それがいちばんひどかったのが破たん前のそごうです。
岩田屋はそれじゃまずいんじゃないか、ってんでリスクを背負ってやったのですけど、なにが売れるかっていう予測を立てるのはやはり難しかったみたいです。
このなにが売れるかわかんない、ってのはどの会社でもぶちあたる壁のようなんすよね。
伊勢丹の場合、開き直って【こういうのがあったら買う】というのを顧客にきいて、それを問屋やメーカーにダイレクトに伝えて伊勢丹であつかうようにしました。さらにデザイナーの卵に売り場を明け渡して期間限定で服を売らせて成績がよかったら続ける、ってなことをしました(これででてきたのがanasuiです)。そこまで愚直にやっても、うまくいかないときはうまくいかなくて、提携した札幌の丸井今井という店でこの伊勢丹流をやったのですが、効果がでなかったらしいのです。
私は小売じゃないのですが、こういうのをきくと、商売って面白そうだなと思いつつ、大変なんだろうな、って思っちまうのですが。
自分(id:gustav5)のことを語る
