【ちょー短篇】【なめらか不倫】【何かを誤受信】
「あいつにはナイショだよ?」
と呟きながら相手もそれで口を塞ぎたくなってくるらしい。そういう相手はすでに上半身裸だ。
飲み会のあと、終電を逃しちまって始発を待つあいだ入った相手の部屋で、突如として起こった予期せぬ展開に僕は動揺を隠しながら、さっきから渇いてしょうがない口の中を潤す為に、搾り取るように舌をつかって、久方ぶりに口にする甘い感触を楽しみながら、僕もネクタイを緩めた。
「ああ…」
思わず声がでちまう。
「もうたまらない…」
僕もそう思った。でもやはり止められない。
そうなのだ。熱帯夜、クーラーがまだ効いてない部屋では、冷蔵庫から取り出したばかりの、よく冷えた、ナイショのなめらかプリンはやはり止められない。
