シネ・ヌーヴォ
〈黒澤明映画祭〉
【七人の侍】
今日は上映後にトークショーもあるため、
場内、稀に見る盛況ぶりでした。
もともとある座席以外に、ふだんから
後ろにパイプ椅子も置いてあるのですが、
通路にまで さらに椅子が増やされ、
それでも足りず場内後ろの段になった所に
座布団を敷いただけの席も設けられました
(長時間あの席で見られた方は、本当に
しんどかったことと思います…)。
「七人の侍」は、人物それぞれ、そして
ストーリーまで、とにかくすべてが丁寧に
描かれている印象で、展開の巧みさ、
後半最大の見所である雨中の合戦など、
とても興味深く、面白かったです。
今回初めて見たのですが、三船敏郎が
コミカルな役どころだったのが意外。
それにしても、これを今フィルム上映で
見られたということが、非常に貴重な体験でした。
現在は宝塚の映画館にいらっしゃる、
シネ・ヌーヴォの 前の支配人も、
トークショー進行役として来られてました
(1月のポーランド映画祭の時もでしたが、
別の映画館にいらっしゃる 今でも、
何かある時はヌーヴォに来られます)。
客席がいっぱいなのはいいものですねえ、
いつも少ない日が続いてるものですから…
と おっしゃってました。
そして、ずっと黒澤監督とともに
仕事なさってきた方のトークショーでは、
こんなにも見にきてくださって嬉しい、
ここまでしてくれる映画館は東京にもない
東京でもしてくれればいいのに、
とおっしゃり、そのあと、撮影当時の
貴重なお話をいろいろと。
最後には、現在 当館で彼の作品を
上映中なんですが、彼はどんな人ですか、
と前支配人が切り出して、思いがけず、
蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督の話まで
(直接ご存知なのだそうです)。
今日は、映画一色で過ごしました。

