映画がそれほど好きじゃない人には
かなりどうでもいい話ですが、
「その作品をどれぐらい好きか、価値あるものと思っているか」
を測る方法を考えてみた(必要性は特にない)。
ありがちだが、手っ取り早いのは、
「死ぬ前に最後に見た映画が、その作品でよかったと思えるかどうか」
の想像だ。
現時点でいちばん最後に見たのは
ロベール・ブレッソン監督の 『白夜』 で、
『白夜』がいちばん好きな映画というわけではないが、
ロベール・ブレッソン監督作が最後なら悪くはないんじゃないか、
という気はする。
これがもし、トワイライトシリーズが最後だったりしたらやっぱりいやだし、
マイケル・ベイが監督した映画が最後だったとしたら、死んでも死にきれない。
『アラビアのロレンス』 が最後だったら、私にとっては幸せかもしれない。
などと思ううち、
映画を見始めるきっかけとなった作品を
最後に見られたら、それがいちばん幸せかもなぁ、
という結論に行き着くなど。
“その映画”、稀に見る名品だと私は思っていますが、
映画120年の歴史の中においては、
古典と呼ぶには新しすぎ、新作と呼ぶには古い。
それゆえか、たとえいわゆるミニシアターであっても、
そうそう上映される機会もない。
ということはあれですよ。
これを最後に見たいとか言ってたら、いつまで経っても死ぬに死ねないということです。
なんの話でしたっけこれ。
