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あんとわのことを語る

【ダークナイト ライジング】

クリストファー・ノーラン監督の映画が 以前から好きでした。

バットマンの新シリーズを監督すると知った時には
驚いた記憶がありますが、第一作『バットマン ビギンズ』は
新たに始まったバットマンとして 見事な出来で、
続く『ダークナイト』は、ヒース・レジャーが演じ上げた
ジョーカーという突出した存在もあり、そして内容的にも、
ヒーロー映画として最高であると思います。

いやでも監督に対する期待が高まるわけで、
まず 『ダークナイト』のあとに作られた
バットマンシリーズとは関係のない『インセプション』への
期待も高かったわけですが、ノーラン監督はその期待を
軽々と超えてみせ、いよいよ過剰な期待を集めながら、
この『ダークナイト ライジング』で、それにもこたえてみせました。

ここまで期待しすぎたら、いくら ある水準以上の
作品であったとしても、期待が過度であるがゆえに
満足できないのではと思いましたが、
映画ファンの、いや、私の知る中で 特に過剰な期待を
寄せていたファンといえば なにより この私ですが、
その過剰な期待にこたえるだけの映画を作ることのできる
ノーラン監督の手腕は、見事というほかありません。

出演者それぞれの演技、予想していなかった展開、そして
興奮を覚えるような「映像の凄さ」を 純粋に味わうことができ、
それら数々の点において、期待に期待を重ねた
映画ファンをも楽しませてくれます。
素晴らしく面白い映画でした。