『ル・コルビュジエの家』

2009年のアルゼンチン映画。
ブエノスアイレスにある、ル・コルビュジエ設計の
“クルチェット邸” で実際に撮影され、
デザイナーである主人公が住んでいる、という設定になっています。
(通常は資料館として公開されているそうです。)
仕事で成功し、クルチェット邸に住むというステータスまで
手に入れたのに、厄介な隣人が、明らかに景観を損なう、
そしてプライバシーを侵害する形で、こちら側に向いてあいた窓を
作ろうとしてくるため、いてもたってもいられない……という話。
一見、隣人が ただとにかく厄介で面倒な人で、
主人公が “被害者”、という構図のようなのに、
徐々に、隣人の それなりにいいヤツっぽい部分が見えたり
主人公の身勝手さが垣間見えたりと、なかなか皮肉がきいています。
