【火曜日に見た映画 / こんなことなら最初からはてなダイアリーに書けばよかったと思うほど長文になってしまいました。】
カード持ってたら火曜日は1,200円、という、
映画館のカードのメンバーズデーを利用して、
『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』 を
見てきました。

日本時間2月27日に授賞式が行われる
第84回アカデミー賞において、
作品賞と助演男優賞にノミネートされています。

スティーブン・ダルドリー監督は、
監督デビュー第1作から 3作品連続で
アカデミー監督賞にノミネートされた、史上初の監督です。
(これは4作目の監督作品。今回は監督賞ノミネートはされていません。)

とにかく、出演者のうまさ、そして
監督の演出手腕が冴え渡った作品だと思いました。
母と子の感情がぶつかりあうことに伴う痛みや、
忘れられない記憶からくる悲しみ、不安、
その表現の巧みさは、子役までもが 観客をうならせるレベル。
それぞれの登場人物の、ちょっとした仕草までも、
注意深く見つめたくなるような細やかさ。
「現在」の時間と回想シーンとの
スムーズな流れと その 効果的な切り替え。
数々の小道具までもが魅力的に見え、
そして時折、ハッとするほど美しい映像。
生意気な言い方かもしれませんが、
いち映画ファンとして、本当に、
憎いほど巧い監督だ、と思いました。
これほどまでの完成度を誇っていると、
“キレイにまとまりすぎて、破綻がなさすぎて
かえって面白味に欠ける” という見方も
されそうだと思いました。
私の場合は、
このタイプの 繊細なテーマの作品で、
トム・ハンクスとサンドラ・ブロックという、
もう既に さんざんいろんなイメージを
付加されているはずのスターが出ると、
スター性ばかりが際立ってしまい、
なんだか “大味” な作品になってしまうのでは、
と心配していましたが、その心配を
見事に裏切ってくれたことが、とても嬉しかったです。
そして、今回、アカデミー助演男優賞に
ノミネートもされている、マックス・フォン・シドー。
何十年にも渡って映画界で活躍し続けている、
スウェーデンの大俳優です。
マックス・フォン・シドーの出演作なら
映画館で見たいと 毎回思うし、
いち映画ファンとして敬意を払っている名優の演技を
こうして見られて、今回も非常に有意義でした。
