あまりにもわたしがいうことをきかず帰るのを拒むので、母は、バスに乗って行ってしまうところを見せれば慌てるだろうと思ったのだろう、弟二人を連れてバスに乗り込んだ。 しかし当時5年生だったわたしは、バスに背を向けて、一人で歩き出した。 バスは出発してしまい、慌てて母は次の停留所で降りて近づいてきたが、わたしは母も弟も無視して歩き続け、とうとう家までうろ覚えのバス路線どおりに歩き通した。8キロくらいか。 母と弟はとぼとぼついてきてた。今考えると気の毒な話である。