朝の8時半、家の玄関に立っていたのは警官でした。
父親がまた徘徊をしていたらしく、警察に保護されてパトカーで自宅に送られてきました。
前回は団地の中で迷っているところを、住人(父より老人)の方に保護してもらいましたが、今回は最長距離の徘徊です。
自分で交番に飛び込んで保護を求めたらしいのですが、その交番までは自宅から1キロ先にあり、私が歩いても15分はかかる距離です。
日頃歩行器が無いとまともに歩けないばかりか、白内障の為左の視力はほとんどありません。
にもかかわらず、通常自分で履くことのできない靴を履いて、家のドアの鍵を開け、ほとんど歩けない足で1キロ先まで歩くという事は、常人には意味不明です。
唯一救いだったのは、自宅の住所と自分の名前を覚えていた事で、それがなければ大変な事になっていたと思います。
なんにせよ無事でなによりですが、介護をする私にとっては大変な出来事でした。
(本人曰く、「マグロ釣り なんとか…」と言っていました。 父の職業は漁師ではなく水道工事業でした。)
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