【イタリアの高卒&大学入学資格検定】
直訳すると「成熟試験」。
以下は『ローマの街角から』塩野七生から抜粋と引用。
ある年の文科系高校の例。
筆気試験は国語の論文とラテン文の翻訳。口頭試問は、国語の他に、歴史、ギリシア語、物理から一つを選択。歴史と哲学、ギリシア語とラテン語、物理と生物学、化学、数学などが、年によって入れ代わる。英語のような現代外国語は教養ではなく実用なので学校の「内」では教えない。
六時間与えられる国語の論文試験は四題の中から一つを選択。
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一、人間世界においての連帯と平和裡での共存には、文明のたまものであるところの個人間並びに民族間のちがいを認め尊重し合うことが必要である。ならば、国別民族別にしばしば生れる深い嫌悪や拒絶意識の源泉は、どこにあると思うか。それについて述べよ。
二、(イタリアの国民作家マンゾーニの、方言の多いイタリアでの標準語確立には五百年の歴史があるとした一文を引用した後で)マンゾーニにおける標準語確立の重要性と、書き言葉と話し言葉の両方において、マンゾーニはイタリア語をどう評価していたかを論ずるよう。
三、第一次世界大戦は、強大ないくつかの帝国の崩壊で終った。だが、それによる地政学上の急激な変化は強大国間の新たな抗争の種にならざるをえず、それが第二次世界大戦につながり、現在でもなおヨーロッパの政治に深く影を落としている。この問題について、分析し解説するだけでなく、自身の考察も加えて論ぜよ。
四、ギリシアの政治と文化におけるアテネの地位を、ポリスというかの国の政体の特色と価値を述べることで省察せよ。また、アテネのように、そしてわれらが国(イタリア)のように、市民の「法」がその国の文化や政治の伝統に深く結びついたものであるならば、それらは、例えばヨーロッパ連合のように従来の国境を越えたところに成り立つ組織においても、適用しうるものであるかどうかを論ぜよ。
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内容だけでなく、文章構成、表現力、使用言語の適切さも問われる。国語の試験だから。分量制限なし(普通は四百字詰め原稿用紙で20~30枚)。
口頭試問は一対一で一時間、他地域からきた初対面の先生と。
自分(id:dadako)のことを語る
