【読了】
『遠きに目ありて』天藤真(創元推理文庫)
著者名だけで借りたが、なんだか自分にとってはタイムリーだったっぽい。
ほとんど読んだことがないのに、読み始めてすぐに仁木悦子が頭をかすめた。あとがきみたら、ずばりだった。後藤安彦氏による解説からも、後藤・仁木夫妻との信頼関係がよくわかる。だからこそ、仁木さんから彼女の作中キャラクターを譲り受けることができ、また、障害者が社会から受けてる障害についても、サイドストーリーとしてきちんと書き込めているのだろう。
ミステリとしては、第一話がすばらしく、あとのはなんとなくわかってしまう感じなのだけど、事件を通して探偵役の脳性麻痺で強い言語障害のある少年と警部との関係が深まり、少年の生活空間みたいなものが広がっていくところがよかった。
自分(id:dadako)のことを語る

