【勝手に引用】
メグがダイニングルームに戻ると、ガスはまだいつもの大量の郵便物を開封していた。彼は大きな分厚いマニラ封筒をメグに渡した。「今日、暇があったら読んでくれないか? どうにもこうにもお手上げなんだ!」
「なんなの?」
「短篇だ。勢いがあって文章が達者、物語の背景も秀逸、登場人物も生き生きしてる」
「どこが問題なの?」
ガスはうなった。「プロットがあるんだ」
「だったら、わたしがわざわざ読むことないでしょう」メグは憤然と言った。「すぐに送り返せばいいのよ」
「それはそうなんだが」ガスはかぶりを振った。「作者には前から口を酸っぱくして言ってるんだ。今どきプロットのある小説は売り物にならないって。ところが彼は強迫観念にでも取りつかれてるのか、プロットなしでは小説を書けないんだ」
(pp.222、『幽霊の2/3』)
自分(id:dadako)のことを語る
