id:dadako は
自分(id:dadako)のことを語る

好かれない被害者・同情されない被害者、について考えてたらshoahの感想を読んで、また、『マウス―アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語』を思い出す、など。
作品当初で描かれる現在の父親は、この父親ほど被害者として認めてもなお同情しにくい・好くことができない被害者もいないだろう、と思われる人間だった。でもその現在の彼は、彼が生き延びるため一心に社会に適応していった結果としての彼なのだ、と、読み進めていくうちにわかる。アウシュヴィッツ以前から、その生活は始まっている。被差別者であるということは、生存がより一層難しくなり、生存のためになりふり構わない生活を強いられ、そのなりふり構わないこと自体をさらに蔑まれたりするということだ。

そして、さらに暗澹となるのは、それらすべてを理解できても、なおその父親と一緒に生活できるか、彼を愛することが出きるかといえばできないだろうと自分にはわかる、ということ。