妻。 もともと忌々しい存在でしかなかった娘のことなど、彼女にはどうでもいい。彼の、彼女に関するすべて、を終わらせ蓋をし、自分たちをその中心に据えることができれば、生じた罪や責任どころか極端な話、彼自身の気持ちさえもどうでもいい。 そういう、呑み込む邪悪、としての描写。