けっこうビリー・ワイルダー作品を見てるのに、この人の映画でわたしの頭に浮かぶのは、シリアスな作品ではなく、ラブコメ気味のものなのはなぜだろう。
ヘプバーンにやられたかと思ったのは、モンロー出演作よりも、怖かったからなんだよな。
アリアーヌやサブリナみたいなこども、「父の永遠の娘」(設定上も、既に母親は亡くなってて父一人娘一人家庭)、周囲は皆彼女よりずっと年上の人間ばかりで、小公子みたいな「みんなのこども」である、あどけないといっていいくらいの「娘」が恋する相手は父親と同年代くらいの男で、しかもその男は彼女を実際に手に入れてしまう。サブリナはまだしも、アリアーヌの肉体を手に入れる時のフラナガンのあの躊躇のなさよ。ジブリなら手を出さないことを考えると、ワイルダーは恐ろしいぜ。
