先のエントリ、あそこまで打って落ちてたのを、とりあえず上げたやつ。
以前、これより一世代上のひとびとを取り上げたドイツ番組の書き起こし本を読んだことがある(『ヒトラーのこどもたち』)。
たぶん、その人たちよりも下の世代にいくほど、罪悪感が増している。それはとてもわかる気がする。だからこそ、肌身で知っている人々が語らなければならない。加害者となった人々の子孫が苦しめられているのは、被害者の内で特に口を閉ざす人々の家族に精神疾患になる人の割合が高くなるという話と、相応すると思う。家族、一族の間でタブーとされる話題があることは、特に下の世代に影響を与えてしまう。
ヘスの子孫は、アウシュヴィッツを訪れるという校外学習に、学校側から参加させてもらえなかったそうだ。今回取材者である被害者の子孫と初めてアウシュヴィッツを訪問した。近くの学校を訪れ、生徒からの質問の答えていた。それは詰問とも言えるものも含まれていた。その際に、参加していた生き残りの男性が、彼に握手を求め、抱き合い、「君たちは罪悪感を持たなくていい、君たちの責任ではない」と言ったのだった。二人ともに泣いていた。
「そんなことを言ってもらえると思っていなかった。それでもやはり罪悪感は消えない」と、彼は語っていた。
別の一人は、加害者の五男で、両親の行動を知り彼らをどうしても愛せないことを本にし、朗読会を各地で行っている。呼ばれればどこにでも出向くそうだ。彼は一族の鼻つまみ者とされた。理解した唯一の兄弟も亡くなったとのこと。
彼が、父の過去を調べることをやめないのは、父が善いことをした、と一つでもいいから見つけたいためだ、と言っていた。しかし今のところ見つからない、と。
切ない。
