スタヴローギンは金持ちでイケメンで高学歴で、外から見たらいわゆる「モテ」の「勝ち組」なんだろうけど、そういうものはすべて彼を満たさない。かえって、不満も満足も感じられない自分があらわになって、虚しさがつのるだけ。唆すことも黙って見逃すことも、行動することの意味を見いだせないからでもある。この小説でスタヴローギンほど信仰から遠い人間はいないだろう。 こないだ「必殺」で見た(たぶん目黒佑樹がやってた)悪役もそんなんだった気がする。