id:marukomekid は
資本主義は江戸で生まれたのことを語る

和冠と倭寇とは区別しているのですか?というより和冠と言う字は間違ってないですか?
倭寇に付きましては、室町時代の14Cの前期倭寇・16Cの後期倭寇が歴史学において定説になりつつありますが、これらは当時の東アジアの国際関係を見ないといけません。(↓は16C倭寇のことです。)
当時、明と室町幕府は冊封関係で結ばれ、室町殿(但し、義満以降の将軍で、末期にはない。)が「日本国王」と呼ばれました。そこでは、公式な交易が勘合貿易として朝貢形式をとって行われていました。当然、公式があれば、私的な交易もあるのですが、当時の明の海禁(下海通蕃の禁)政策が実施されていたため、私的な交易は禁じられていました。なので、当然ある集団は密貿易に走ります。これらの集団は環東シナ海域の海民(日本・朝鮮・中国沿岸地域)がその主体です。彼らの密貿易は取締りの対象となります。やすやすとつかまっては暮らしの先が見えていますね。どうします。武装します。戦います。これが「倭寇」と呼ばれる彼らです。これは、明が海禁を緩和して、その後明が滅んで華夷変換が起こり、清が興るまで、続きます。また、日本でも、豊臣秀吉の平和令(国内惣無事令・海賊禁止令・刀狩etc)によって、日本側の倭寇集団の取締りを強化しました。
このことから考えて、この本で述べている「倭寇」はその残党とみて間違いないと思いますが、海賊に豹変しているのではなく、もともと武装しており、それが襲い掛かるのは当然だと思います。江戸時代初期は海禁がないため、どこでも入港できたと思いますが、「鎖国」政策(教科書レベルの鎖国じゃないのは当然です。ここでの「鎖国」は「四つの口」体制を指します。)以後は彼らが資本主義の萌芽にどうかかわっているのでしょうか。あまり釈然としません。また、明・朝鮮の船にはそれ以外にポルトガル人が入っていたことも注意しないといけません。すでにマカオを押さえていたのですから。