30代後半以上くらいの人じゃないと、「樹木希林=家政婦さん、というかお手伝いさん」のイメージは伝わんないかもなあ。「かねださん」「かねた、です!」という会話をテレビで見てたわたしには、お手伝いさんとかばーちゃんのイメージが強いのだった。
今日のはるさんと奥様の関係のリアリティは、『大誘拐』見たらじゅうぶん納得するもんだと思う。見ながら同居人とも話したけど、言葉は悪いが、はるさんは要するに「学がない」だけなのだ。奥様は、車のプレートから察するに多摩とはいえあんな大きなお屋敷に住んでるし、第一、奥様のお父様の時代にあれだけのドールハウスをイギリスに特別誂えで発注するほどのお金持ちの家に育ったお嬢様。もしかしたらはるさんは、お父様の使用人の子供だったかもしれないくらいの古さのお手伝いさんで、奥様大事で、下手すると奥様より世間知らずで、どこかこども。
だから小人の神秘なんて思いつかない。借り暮らしなんて、ネズミと同じくらいのこそどろの感覚。どろぼう捕まえて奥様にほめられる、くらいにしか、たぶん思ってない。翔のことも、もしかしたら奥様を間にしてライバル視してそう。
でもそれは悪意ではない、たぶん。
ブラックで人の裏とか下心とか見抜くのはむしろ翔の方だと思う。翔ははるさんがそういう人だというの見抜いてるし、やつあたりのしかた、あの意地悪な顔もリアリティあった。『秘密の花園』読んでたけど、コリンよりは素直だと思うけど。
わたしは翔があのハウスを引き継いで持って帰って、アリエッティたちを住まわせるのかもとも思ってた。
でもそれは、借り暮らしを「飼う」ことにしかならない。そうしたら、借り暮らしは借り暮らしの生活もプライドも未来も失う。自立した一つの種族として成り立たなくなる。
だから、ラストはあれでいいのだ。中途半端じゃない。それそれが自分の脚で立つ。その決意をする。種族は違っても、理解できることもある。他にもそういう人もいるかもしれないと希望を持てる。
だから、あれでいいんだ。やかん船はわたしも正直転覆を心配するけど(笑)
