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読了/銀杏手ならい(西條奈加)のことを語る

昨日図書館で借りてきた本のうちの1冊をもう読み終えちゃった。

isbn:4396635338
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出てくる手習所の師匠たちがみんなそれぞれに良い先生で。
こういう教育を受けられると幸せだろうな。

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あー、門井さんの結構読んでるけど、これは読んだかどうか思い出せないや。

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『銀河鉄道の父』門井慶喜
実は私は宮沢賢治の作品の熱心な読者ではないので、逆に「宮沢賢治」という名前に対する先入観を持たずに読めたのかもしれない。
政次郎という人は、とにかく父親として息子が大事で愛しくて仕方のない人だったのだろう。それも今の時代ならば、そういうことに対しての葛藤もそれほど感じることなく、当たり前に感情をあらわしたり行動を取ることもできるだろうけれど、あの時代だから自分でも戸惑い迷ったのではあるまいか。息子が病気で入院となると、普段はものすごく生真面目に実直に取り組んでいる家業を措いてまで病院に泊まり込んで自ら看…[全文を見る]

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「きょうのできごと、十年後」柴崎友香
この作品のことは何年か前に柴崎さんご本人から聞いた。でも、その時は雑誌に掲載されただけで単行本の刊行時期も未定とのことだったので、図書館で掲載雑誌を探して読んだ。
その時にも思ったけれど、今回あらためて読んでみて、ああやっぱりあの子たちにも十年の時間が流れたんだなあ、と。
十年前にもそれぞれいろんな生活をしていて、いろんな事情や悩みがあったりもしたけれど、十年後の"今"から思えば、やっぱり若い。悩みにしても、若いなりの悩みだった。
30歳とか32歳というのは人生の一つの分岐点なのかなと思う。私のその年頃ってどうだっただろう?20歳や22歳くらいの時には、この先の人生はどんなふうにもできる、選択肢は無限だ・・・・なんてことを意識はしなくても、どこかそれが当然のように思っていたことが、十年経つと現実が見えたり、否応無しの選択を迫られたりするんだよな。

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「名ごりの夢 蘭医桂川家に生まれて」今泉みね

幕末の蘭方医、奥医師も務めた桂川甫周の娘さんが、晩年(昭和の時代!)になってから子供の頃の生活や維新前後のできごと、桂川家に出入りした人たちのことを語ったもの。
桂川甫周と言えば、歴史の本はともかく、幕末を舞台にした歴史・時代小説にはよく登場する人物。それがフィクションではなく、現実の人としての生活が語られているので感慨もひとしお。
まわりに出てくる人々も、著者の叔父である木村摂津守(あの咸臨丸の軍艦奉行)を始め、柳河春三とか成島柳北、福沢諭吉などなど歴史の本や小説の登場人物として馴染み深い人たちがごくごく普通に登場するのが新鮮。
人物だけでなく、末期とはいえ江戸時代の人々の暮らしが語られるのも楽しい。

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「人間、やっぱり情でんなぁ」竹本住大夫(聞き書き)
一昨年引退した文楽の大夫(人間国宝)の住大夫さんの引退前後の事情や、子供の頃のこと、若い頃からの修行や苦しい時代のこと、いろんな先輩たちのこと等々を聞き書きでまとめたもの。
・文楽は今たいへんな状況だけど、古い人たちはもっとずっとたいへんな状況を耐え抜いてきはったんやなあ。
・そして今も厳しい状況は変わらないから、文楽の人たちはみな無駄遣いなどせず"始末"して、劇場への行き帰りも体の動く限りは電車でという習慣で、それどころか東京大阪の移動でも支給される交通費は大ベテラン、大御所の…[全文を見る]

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「ぼくらの近代建築デラックス!」万城目学・門井慶喜

帯の惹句にある通り。
大阪、京都、神戸、横浜、東京と、文庫オリジナルで台湾、各都市の近代建築を巡り歩きながら、あーだこーだと感想やら蘊蓄を述べ合う。
少なくとも大阪に関しては「あ、あそこね」とか「あれは入ってないのか」とか思いながら、一緒に歩き回っている気分で楽しめた。
私もこれを参考に訪ね歩いてみようかな。
そして、この本の中で建築散歩をしようと思う人のために役立つガイドブックとして挙げられているうちの何冊か、先日図書館で見てきたけれど、ああいうのは手元に持っておきたいものね。購入予定。

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ほんとにいいでしょ!
あと「からくりからくさ」とそれに関連の「りかさん」も「家守綺譚」とは雰囲気は違うけれど好きです。

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私もついこのあいだ図書館で借りて読みました。
すごい好奇心と行動力でしたねえ。

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大崎梢『ようこそ授賞式の夕べに』(東京創元社)

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引きこもっているついでに先日図書館に購入リクエストした新刊本を読み終わった。
大崎梢さんの本は「成風堂書店シリーズ」も「井辻智紀」シリーズも好きだけど、今回は両方の登場人物が邂逅するという特別編。
ある一日を描いて、謎に対して複数の登場人物がそれぞれに調べたり動いたりする様子が並行して描かれて、最後に一点に収束する。
両シリーズとも、いつも謎はある意味ほのぼのしたものが多いけど、今回は最後の部分で目頭が熱くなった。
この本を自分で買わずに図書館で借りちゃったのは申し訳ない気分だけど、置き場所のこともあって単行本はほとんど買わないのでねえ。たぶん数年後に文庫で出たら、それはちゃんと買う。

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『無花果の実のなるころに』西條奈加

この人の作品は「善人長屋」とか「烏金」とか時代小説を中心に読んでいたので、現代ものは初めて。
元芸者の粋で鋭いお祖母ちゃん「お蔦さん」と二人暮らしをする中学生の望くん。ただし、代々男が料理をする家系で、ごはんの支度は望くんが一手に引き受ける。出てくる料理、出てくる料理が美味しそうで…。
いろいろ事件は起こるものの、本当の悪人が出てこない。お蔦さんと望くんの近所の人たちだけでなく、学校の友達やその家族、あるいは犯人という立場の人でさえどこか気持ちに善良なものを抱えている。
読後感のとても良い作品だった。

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ギクッ!