子の真幸念ず眼にさえ見えぬ種子孕む春なりはらはら雨なり
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短歌のことを語る
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誰よりも春を先取るキャベツらはみどりの風をチュチュに孕ませ
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ガラス張り工場にはレゴ5体ありエゴの産むレゴレゴが産む美酒
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木も道も屋根もましろき絵に独り万年塀の彩(いろ)ぞせつなき
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親指と人差し指のファインダー月の残したパステルの粉
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詠み人の今宵幾千かかるやと網のなかから月想ふなり
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触れねども在りと思えばうつくしき人も月も離れてはこそ
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手に提げし5kgの米に息を吐く渡り廊下にまんまんと月
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交わらぬ二本線を引きながらキミという字を消す金曜日
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春待てず玉と堕ちぬる花椿ふたたび人世の足元に咲く
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ポリアンナここはナポリか日暮里かいつかはオレもガッポリしっぽり
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まだ狩りもさかりもしらぬ雄猫や恋猫よりもかりかり欲しがり
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小手毬の花も染まりしマリンブルーあまりに青き君のサマリー
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節くれた指が拡げしミウラ折り戻せない翅冬を越しけり
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戸を開ける呪文はひとつタルトタタン雪のかわりにりんご降り積む
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夜回りの闇に蕾の群れ発ちぬ音も色もまだ無き春あり
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夜回りの闇に蕾の群れが立つ音もなしに色もなしに
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打ち鳴らす夜回りの空に蕾あり春めくを知る凡眼を知る
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十五年安らかに寝る乳飲み子を抱えて迎えし朝も遠のき
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雪篭り集ひし子らの弄ぶ蜜柑の数も減るこたつかな
/短歌