地の生命汲みて寒耐ふ桜樹や鉄より静かに弾を込めたり
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短歌のことを語る
短歌のことを語る
寒増せばなおやわらかき冬キャベツ蝶の墓標のどこまで続く
短歌のことを語る
満月や今年最後のステージに雲の隊列従えて来ぬ
短歌のことを語る
幼き日馴染んだ青い青い実の名を知り染めし野葡萄といふ
短歌のことを語る
サンズイを尾ひれで払い錦鯉かつて海であった地に生く
短歌のことを語る
あのときの子らも受験の冬は来ぬ灘見る空き地に小花背比ぶ
短歌のことを語る
小雪(しょうせつ)や木の実のように真っ直ぐに落ちたくもあり髪染めながらも
以前投稿したものの、どうしても納得いかなかった部分を改変しました。
冒頭にある小雪は中国から入った「二十四節季」のひとつで本日11月22日を指す季語です。
「こゆき」と思っていたのに「しょうせつ」と読むのだと今知りましたw 雪は降りそうに無いけど寒いですね。
短歌のことを語る
のど飴を遊ばせるよなふらちさで一つ言葉を溶かすゆふぐれ
短歌のことを語る
体温をわけあうことも知らぬふり冷えた手温(あたた)む草餅蒼し
短歌のことを語る
枯れ芒立つ野に想う半月と刃こぼれしそうなわたしが居た場所
短歌のことを語る
朝の陽にキンカンか細き鐘鳴らす道を子らは急ぎゆきたり
短歌のことを語る
古女房なんとはなしに鍋洗いヌーボー愛でるひとを観ている
短歌のことを語る
針を持つ衝動(こころ)抑えて打つ風船ウソもホントも同じ重さで
短歌のことを語る
満身で何を守るやプラタナス針の実降ろす日も近からむ
短歌のことを語る
セクシーな躯体持ちたるプラタナス満艦飾に棘の鈴懸け
短歌のことを語る
柊の鋸歯を揺らす風を早やフユフユと聴く閑公園
短歌のことを語る
朝凪や生(な)るべくして生る結晶の待ち人となり灘を眺むる
短歌のことを語る
散り初めしきんいろの蝶掻き分けてロングブーツはきみを待つなり
短歌のことを語る
君の手でメートル四方はラボラトリー空の色さえ更新してゆく
短歌のことを語る
真っ直ぐに身を横たえし白葱の絹一枚剥ぎ冬立ちぬ
/短歌