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短歌のことを語る
短歌のことを語る
靴擦れた足で抜け出づ保護者会なほ歩きなむ秋を探しに
短歌のことを語る
陽をあびる蚕のような単純さ黙読のこえひびく独り居
短歌のことを語る
アケビ色纏えば秋に身を引かれ繋がったまんまで飯炊く女
短歌のことを語る
アケビ色透かして気付くセーターの袖のほころび君を失し日に
短歌のことを語る
顔中にコーヒーの湯気あてて待つ今日とあなたと洗濯機のおと
短歌のことを語る
ドングリの転がる道を匍匐せよニセモノの金貨昇る夜には
短歌のことを語る
擂(す)り鉢に円く安寧描きながら身捨ててぶつかる風を聴いてる
短歌のことを語る
幻想に酔いつ迷いつ後にせり南京おばけで溢るる地下街
短歌のことを語る
石塔に身体預けて風見ればもみじと同じマーブルを描く
短歌のことを語る
半分を置き忘れたよな月の宵どちらが昨日でどちらが明日か
短歌のことを語る
捉まえて我を貫くヘッドフォンなみをとなみをとなみだのをと
短歌のことを語る
うめぼしと塩っぱい今日をお茶漬けで掻き込んでしまう技覚えたり
短歌のことを語る
ミーと呼ぶ輪のまんなかで眠る猫名を忘れそうだと笑う四十路
短歌のことを語る
栗色や木の実のように真っ直ぐに落ちたくもあり髪染めながらも
短歌のことを語る
吹き上げる崖のとっぽで石となる木の葉を眺める鳥を夢見る
短歌のことを語る
輝けるこの三日月に釣らるるは幸せかとや鯖を煮居(お)り
短歌のことを語る
なにごともなき空に鰯雲(いわしぐも)かつぶし知らぬ猫もありや
短歌のことを語る
団栗に突(つつ)かれて見る夕空は端から闇に転げ落ちゆき
短歌のことを語る
杯は蛸ウィンナーの山を越ゆその哀しみの山を越ゆ
/短歌