やわらかなポリプロピレンの繭いでし桃の冷肌二の腕に沁む
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短歌のことを語る
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四十来て子の服を縫う待ち針の色を選ぶに迷いぬるかな
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蓮池や雨を受く掌(て)の大きさよ濡れて翡翠の色を濃くする
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天上に我を運びし音の舟酔いどれてみたい今日は七夕
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青花の 名は知らねども 青は青 海と空とこの星の色
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七夕や夕立雲を撃ち破る船の汽笛は星を呼ぶなり
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朱から黄へさくらんぼの空透けるとんどこまで甘いのすこうし苦いの
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桜桃忌恋を乞うてや鳴く蛙さくらんぼでさえ手を繋ぐかな
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ありふれたこの肉塊を照らし出すショーウィンドウの夏や眩しき
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蛍火や宛てなき恋を宙に描くタイムリミット刻みながらも
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まな板にほこりのように積もらせて指でなぞるは愛D like to
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見えずともゆくべき道を知るという蝙蝠となりきみに逢いたし
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きみに続くあらゆる理路は閉ざされり分けゆく獣は蛍を狩るや
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腹のそこコールガールの黒に勝ちコールタールの熱を持ち
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排ガスをあつめた空やさがり来て国道脇のラベンダーは青
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天頂をめざすふたりの息を聞く長針とともに滑り落ちたり
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君の名で横断歩道の白鍵をたたきつ渡る四車線かな
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本当は気付いているのよ無いものに二十年目のわたしとあなた
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たぷりと冷凍だけどメシもあるいけない理由だけがないぞ~ぅ
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鳩ぽっぽ優しいだけじゃないなんてたまには鞘を抜いて見せろよ
/短歌