恋猫の陰を朧に照らしたりハクモクレンの灯りかな
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Tips:行頭を - で始めると箇条書きに、+ で始めると序数付きの箇条書きになる。
短歌のことを語る
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色失せし匂うような人さえもたかが六年されど六年
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式典の嘘に負けじと飾る子のニーソミニスカスパンコール!
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紅白の花をくぐりて向く顔に残る涙のあととおさなさ
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湯を沸かし眠りの足りない四肢急かすコーヒーごときで効かぬか春よ
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街に出てスポンジひとつ買いにけりカプチーノってなんだったっけ
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春一番連れてゆけよと銀色のシンクに溜めた水を放す
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踏み出せば地球がまわる勢いに飛ばされそうな啓蟄の風
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旅半ば恋を尋ねる人と遭ふ答えは遠く比良坂にあり
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水溜めのうえでルーチン繰り返すいるかよきみは恋しているか
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「月星のない夜」と念じてトンネルに駆け入るきみの名を呼び続けている
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何度でも翻弄してくれ干してくれ洗濯物のように生きてく
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まよなかの桜香を部屋に残したる父と母と餅は発ちたり
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北国のきみは知りてやざらめ雪熱き舌に溶かす痛みよ
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青色の窓にsyllable拾いおり洗濯物はしらばっくれてる
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灰まだら蝦蟇に似たるもいと楽し味噌田楽はこんにゃくが好き
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春くれど背骨の沈黙守りたるやさしき根の這う土を踏みしむ
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春くればいのちはダカーポくりかえす枯れ木もうるふ私もうたふ
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柳にも猫にもなれずここにある石の言葉は三十一文字
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いたずらな春のホルンが吹く君のピアスが揺れるぼくも揺れる
/短歌