よしながふみ原作の『大奥』。相変わらず衣装が現実離れしていて素晴らしい。あと、護国寺でロケしてないのに、堂内の造りや仏様周りのお飾りがそっくりに再現されていてびっくり。凄かったなあ。
ただ、音楽の使い方が前回同様、大仰なのには閉口。そこは音楽で補わなくても…、せっかくの俳優の演技が殺されてしまうじゃないの…、と思ってしまうシーンが多いのが残念でした。それと、吉保が徳子をxxxするシーンがなかったのは、吉保役の小野真千子がよかっただけに、惜しい。
あと笑ったのが、冒頭で様々なヒトやモノが江戸城に運び込まれるシーンで、ふとんの西川のロゴを縫い取りした荷物がばばーんと写ったのがむりやりでワロタ。いや、そりゃベッドシーンというかお布団シーンというか、お褥シーンが多いけどさあ。
『100,000年後の安全』と『プリピャチ』。前者は監督の百物語的な語り口が怖い。けど眠くなります。後者は福島のことをどうしても考えてしまうので、ときどきつらい。つらいっていうだけで終わらせてはいけないんだけど、できることは地味で地道なことしかないのよね。
これも先月見た『ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ!』、バレエのドキュメンタリー映画ですが、スポ根もので泣く人の気持ちが少しわかった気がする。予告を見てる時点で涙ぐんでたんですけども、本編ではもっと泣いたわー。
http://www.firstposition-movie.com/
内容的には『リトル・ダンサー』(原題:Billy Elliot)の、もっとタフでシビアなドキュメンタリー版。舞台裏の映像も豊富、というかそれがメインなので、わたしみたいなメイキング好きにとってもたまらない映画です。
あと、昨年春に『ブラック・スワン』を見て、「バレエなめんな!」と憤っていたわたしですが(http://d.hatena.ne.jp/Mmc/20110527)、『ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ!』を見れば、『ブラック・スワン』のバレエダンサーがいかにありえないか、誰にだってはっきりします。『ブラック・スワン』のナタリー・ポートマンのような「プリマ」では、この映画で取り上げられた12歳のセミプロダンサーにさえ太刀打ちできないでしょう。
…[全文を見る]
昨年最後に見た映画は『マリーアントワネットに別れを告げて』。なんというか、堂々たる歴史改変百合映画でした。
新年初映画は『アルゴ』。しかし次回上映予告のアウンサンスーチー伝記映画に涙してしまった。この予告編で泣きすぎだなわたし。『アルゴ』は特には色彩が面白かった。あと当時の電話器とか揃えるの大変だったろうなー、とか。もちろんダイヤル式。テレックスの機械なんかも興味深かった。
『危険なメソッド』、ル・シネマでは今日までと気付いて駆け込みで。奥さんの度量がデカ過ぎ。
のぼうの城、冒頭で泥がついてるほうが、中盤の顔にドロリ、にリンクしていいと思うんだけどなあ。ほんと、そこだけ残念。あとはエレカシの歌もよかったし、それが終わった後の音楽もよかった。舞台の場所の現代の風景も。
ようやく『のぼうの城』見た。冒頭で起き上がったのぼう様の尻や背中が汚れてなかったとこだけが不満。あとは美々しい男着物や兜や具足もたくさん見られたし、満足です。
『ダークナイト ライジング』、キャットスーツのキャットウーマンがバットポッドにまたがってるのに、セクシーショットがなかったのが残念過ぎる! 細かいとこで気になる点はほかにもあるけど(自動操縦のパッチが確認できるような姿でそれが形を残してるわけないよね?とか)、派手派手しくおもしろかった。街の人は以前より自立的になってたし。
仕事帰りに映画『ヘルタースケルター』をようやく見た。ネットで毀誉褒貶色々見てからだったけど、わたしには思ったほどあちゃーな感じじゃなかった。というか予告編を見て『洗礼』風味の水分多めな感じだろうと思ってたらそのとおりで、けっこう楽しめました。
ただ、ラストはもっと爛れてる美があったらよかったかな。あれだとまだ綺麗すぎるでしょう、マンガでなく、映画なんだし。
あと、音楽と音の扱いが雑なのは気になった。こんなに音がブツブツ切れたり入ったりする映画初めて。クラシック音楽のあまりにクラシカルな使われ方はもしかして狙ったのかなとも思うけど(そこで切るか?という違和感とか)、雑音のブツ切れはなんらかの効果を狙ってるようでもないし、なんだったんだろう?