『ウインド・リバー』(2017 年 "Wind River" テイラー・シェルダン)
・生き延びた人と生き延びられなかった人がともにある感じ。
・速度に対する批判が冒頭近くにあって、そのかわりに、会いたくてそのとき会える人にはまっすぐ会いに行き、そばにいてほしいと請われればそのままそばにいるということが繰り返し映されて、そのことと事件や土地のハードさとの対比がきっぱりしていて、肺の奥まで清潔に寒かった。
・ついサントラを買ってしまったのですが、「かけるだけで温度が下がる」という効果を期待しています。
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映画今日観た映画(DVD)に3行コメント!のことを語る
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『7 号室』(2018 年 "Room No. 7" イ・ヨンスン)
・全体の五分の四くらいまでめっぽうおもしろくて、その段階では「今全体の三分の二くらいのところかな」っていう体感。
・はやらない DVD 個室の 7 号室に店長もバイトもやばいものを隠してさあ大変、っていうあたりと、世代の違う二人が全然別の苦労をしていて報われない気持ちを抱いているっていうあたりと、その二人が全然アクションじゃない、どたばたの喧嘩をする辺りまではめっぽうおもしろかった。
・でも、出てくる人出てくる人、「わかんないけどわかる」って感じしたよ。だからまあまあおもしろかったってことかなあ。
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『沖縄スパイ戦史』(2018 年、三上智恵、大矢英代)を昨日観ました。
・当事者たちの証言とアメリカの公文書館等に残る史料から描き出す、沖縄北部での住民を巻き込んでのゲリラ戦、スパイ戦についてのルポで、たいへんな労作。
・たとえば少年たちを編成した護郷隊の隊長、村上さんは、中学校の先生になりたいという希望を持ちながらあれよあれよという間にスパイ教育を受け、沖縄に配属になったときはたったの 22 歳で、生涯少年たちと沖縄への贖罪意識に苦しみ、追悼し続け、自身のご家族にはほとんど護郷隊について語ることができなかったという、そうした一兵士の痛ま…[全文を見る]
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『カメラを止めるな!』(2018 上田慎一郎)
・素敵な映画でした。
・顔が気持ち悪くないっていうか、顔がたいへんきれいに撮られているというか、顔が、好きな顔が多かったってことなのかな……いや、いろんな顔が結構なアップで出てくるんだけど、それがいちいち変な圧迫感がなくて、なんて言ったらいいのかなあ、「あっ、顔だなあ」って感じはするんだけど、それが嫌じゃない……
・なんだったら書いても支障がないのだろう……ある言葉の意味が前半と後半でがらっと変わるのですが……うーんと、ネタバレに遭わない方がいいと思うので公開拡大された今、どうぞ! おすすめです。
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『ミッション:インポッシブル フォールアウト』(2018 クリストファー・マッカリー)

・イーサン・ハントは「うわうわうわ」とか「無理」とか「困った」とか「あ〜〜〜〜死ぬかと思った」とか全部顔に出るのがいいな。
・とにかく、最初から最後までおしみない。エンドクレジットも短い。「尽くされている」と感じる。
・イーサン・ハントがいる地球に生まれてうれしいです。
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『クリーピー 偽りの隣人』(2016 黒沢清)
・西島秀俊の不自然な台詞回しがまったく浮かない、怖い世界。
・東出昌大の死んだ目がまったく浮かない、怖い世界。
・コの字に家を建てたらいけないっていうのは村上春樹の小説にも出てきた気がしないこと? みんな、気をつけよう、香川照之が来るぞ!
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『おじいちゃんはデブゴン』(『我的特工爺爺 The Bodyguard』サモ・ハン・キンポー)
・語り手が顔を出すタイミングが素晴らしかった。
・この語り手はタフで優しくて、ほんと素敵。
・いろんな夢が詰まっていて、切なくなったり愛しくなったりしました。
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ちょいちょい必ずや観なければいけない映画として挙げられる『28 日後…』、今日観ました。謎のウィルスがロンドンで猛威をふるって、28日後に主人公が目を覚ますと辺りには人っ子一人いなかったの。
・むおー、ふんとに、おもしろかった。連続再生しそうになりました。
・あのう、よくわかりませんのですが、ちょっと古めかしさを偽装してるっぽい感じなんかも素敵でしたわ。
・ハンナちゃん、できるやつ。ハンナちゃんがいてくれるだけでぐっと青春映画っぽいことになっちゃって、胸をざくざく打たれました。また明日観ちゃお。
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https://eiga.com/news/20180716/3/
是枝監督、次回作でイーサン・ホークが演じる役はあてがきだったので、「もし断られたらどうしよう」と思っていたとのこと。イーサンと会って「『6 才のボクが、大人になるまで。』の撮影の話をさせてもらい、あの子どもからどうやって演技を引き出したのか(という話)を突っ込んで出来たので、今回の撮影でボクが不安に思っている部分は、かなりイーサンが助けてくれそう。非常に力強い味方を得た感じ」とのこと。このインタビューで思いだしたのは、『6才のボクが、大人になるまで。』でのこのシーン。

離婚して離れて暮らすイーサン…[全文を見る]
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『22年目の告白 私が殺人犯です』(監督:入江悠、原作:チョンビョンギル『殺人の告白』)
・原作では言葉の応酬の末判明することが、本作では映像一発と曾根崎雅人(藤原竜也)の思いがけない跳躍で明るみに出るというところが一番「日本語っぽい」感じがした。
・それでも言葉が追いつかない地点にたどり着くためには言葉を尽くす以外ないわけで、この映画はそこに成功しているように思う。
・ぼそぼそ話す登場人物の耳を澄ませても聞き取れない言葉、それ自体はまぶしいほど明るいのにどこも照らしていない照明、夏帆の放つ違和感などが印象に残りました。
おすすめです!
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『スーパー・チューズデー 正義を売った日』("The Ides of March" ジョージ・クルーニー)
・あら〜たいへんなことに……今日は、もう昨日の続きじゃなかった……
・うまいところをつかれてしまったのだけど、当人としては「さあ! 悪いことしてやるぞうっ!」とかそういうつもりはなかったわけで、後で報告すればいいやくらいの軽い気持ちだったわけで、そして彼女のことも何なら素敵なことみたいな気持ちだったわけで、正義漢の自分がまさかそういうかたちでほいほい一線を越えているとは想像もしていないわけで……ああ、あそこにヒロシかだれかがいれば、こうまではならなかった……
・とにかくスピード感が。あわわわわわわわ〜と言っているうちに……ふ〜〜〜
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『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』("Winchester"、マイケル・スピエリッグ&ピーター・スピエリッグ)
・うわ、うわわわ、うーわーと「なんか出たーーーーー!」→「と思ったら人間ーーーーーー!」の繰り返しでどんどんタガがはずれていきます。
・出てくる人の顔がみんなかっこよくて(美形だからという意味ではなく)見応えがある。
・意外と登場人物それぞれの高潔さが目立ち、美しさも印象に残るのできれいなもの好きの人にもおすすめ、と言いたいけど、まあ、こわいことはこわかっただす。
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「ビューティフル・デイ」("You Were Never Really Here" リン・ラムジー)
・主人公ジョーの言語体系の中にすっぽりはまったかのような、同時に、ジョーの息づかいが耳を離れず、人々の体温がむわっと立ってくるような 90 分でした。
・サントラ買わねば! っていう感じじゃない方向で音楽が良かった。
・今日は朝一番でこの映画を見て、ゆっくり思い出しながら家に帰ってきて、はしごしなくて良かった。
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クリス・プラット、「ジュラシック・ワールド」で来てるのかあ。大阪盛り上がってるんだなあ。
下の写真は新宿バルト9のディスプレイよ。昔はこの階段、好きに上り下りしてよかったような気がしたんだけど違うかなあ。違うか。そんなフリーダムじゃないか。

ローカルな話で恐縮ですが、新宿バルト 9 のとなりの世界堂の横っちょの自販機群の中に 100 円自販機があるね。バルト9の売店では食べ物を買えばいいと思うの。微妙においしそう。そんで飲み物を100円自販機で節約よ。バルト、コーヒーは東京まずいコーヒーめぐりのスタート地点だからサ。
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「リミット・オブ・アサシン」でイーサン・ホークが「一路平安」って言ったのだけ聞き取れた。「対不起」とか「没有」以外で久々に聞き取れた中国語でした。イーサンの中国語が聞けるのは現状「リミット・オブ・アサシン」だけ(多分)。危惧した通り、今週早くもレイト上映になってしまいました。会社帰りにいかがでしょう。
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この、特段新鮮味のないタイトル(原題も五十歩百歩)、どこかで見た感じのあれこれ。でも見てきましたよ。へとへとのイーサン・ホークがくたくたになる映画と聞いて、見て参りました。慌てて。午後ローで楽しみにしていた「ロスト・バケーション」をころっと忘れるほど慌てて。だって、来週にはもう一日一回とかになってそうなんだもの。

想像以上に始まりは午後ローでした。だがしかし、イーサン登場で「これは何の何?」とわけがわからなくなります。
でも結構おもしろいですよ。午後ローでまた見たい。
今回、イーサン・ホークがそうは言っても名優だということを逆に…[全文を見る]
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『万引き家族』(2018 是枝裕和)
・見終わって灯りがついて、やけにぺかぺかしたビルの中を歩いていると、こっち側が嘘で、自分がカメラの前で演技をしているような気がしてしかたなかったし、それでいて行き交う人々の顔がとても重たく見え、ほんものとほんものらしさと嘘の間をぐるぐる回っているような気になりました。
・シーンの切り替えや、登場人物たちのやりとりのタイミングが穏やかで、彼ら彼女らの気持ちに心ゆくまで付き合えるような長さがあって、それが「間」だとか「ため」ではなく、ごくごく自然に生じた長さだと思えた。
・これはどこにでもある話で、誰にとっても切実な話だと思う。
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『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』("The Florida Project" ショーン・ベイカー)
・横長の風景に点在する極彩色の建物、夏休み、朝か夕方かわからない生活、雨、牛、鳥、ワッフル、アイスクリーム、そんなものの間を縫って、やんわりと網の目が小さくなってた。
・ずっと笑っているし、毎日楽しいけれど、ノックの音に緊張し、言い合う大人の声がする方向には目線を動かさないようにじっとしているこどもたち。
・全部心に残ったけど、ラストがあのラストで良かった。あれがなければ自分の記憶と混ざりそう。
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欧州危機で研究費削減をもろにくらった先生たちがなぜか合法ドラックの捜査にかり出される『いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち』("Smetto quando voglio: Masterclass" シドニー・シビリア)を見ました。
・三部作(一作目が無印の "Smetto quando voglio" で、今作に「修士課程」みたいなサブタイがついているので、次回 "博士課程" ってついて終わるのでは)の真ん中からいきなり見てしまう事件でしたが、それでもすんごいおもしろかったです。
・10 人と人数が多い上に大学でポストを失った=大学にポストがある人ととしては若…[全文を見る]
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『デッドプール2』("Deadpool 2" デビッド・リーチ)
・くまちゃーーん!!! ……くまちゃん……? くま……くまちゃん……
・『インヒアレント・ヴァイス』って映画で、ジョシュ・ブローリンがアイスキャンデーをれーろれーろしながら車を運転しているその助手席でホアキン・フェニックスが「こいつ、なんなんだろ……考えたくないけど、こいつも一応人間であるからして……」みたいな顔でジョシュ・ブローリンをしげしげかついやそうに眺めるという素晴らしいシーンがあったのですが、今日のデップーで、あ、今、あのシーンの逆バージョンだなってこととかありました。
・さわやかでした。
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