緩和ケア病院と呼ばれる要するにホスピスで
がん商売最前線感のあるやり手営業マン風おばちゃんに
「リットルじゃありません、ミリリットルです」と指摘する。
「ええ、腹水を抜いたんですよね?」
「はい、3L」
「大丈夫ですよ」
強固な笑顔でほほ笑むおばちゃんのメモには「腹水3000ℓ抜く」と書いてあった。
ダムかよ。
/家族
お話しするにはログインしてください。
緩和ケア病院と呼ばれる要するにホスピスで
がん商売最前線感のあるやり手営業マン風おばちゃんに
「リットルじゃありません、ミリリットルです」と指摘する。
「ええ、腹水を抜いたんですよね?」
「はい、3L」
「大丈夫ですよ」
強固な笑顔でほほ笑むおばちゃんのメモには「腹水3000ℓ抜く」と書いてあった。
ダムかよ。
役所から介護認定をする方が来られた。
「入院中に介護認定をしてもらった方がいい」
と病院で言われたが、退院を強く推したので退院後になった。
入院中は寄ると触ると車椅子移動で、ベッドの足下には尿瓶があり、着替えはナースコールが必要だった。
入浴は週に一、二度、浴室が空いていて体調のいいときだけ。
あとは濡れタオルで拭いてもらう。
夜は眠れず、することもなく、妻の面会を待つことだけが楽しみという日々だった。
自宅では自分で歩いてトイレを使い、着替えて入浴し、階段を昇り降りしている。
洗濯機を回したり、洗濯物を畳んだりもできる。短い距離な…[全文を見る]
点滴の管を外さないで脱ぎ着できるよう妻がTシャツを次々に改造している。
「ボタンホールが等間隔につけられない。
お洒落さんだったら自尊心が傷つくような仕上がりになっちゃう。
着てて気にならない?」
「そんなことない!これこそ本当のお洒落よ。
もちおは妻の愛をまとっとうんやもん」
ダンッ!
今帰ってきた。そして言うことには、
「今日ね、お昼食欲がなかったんで、コンビニでお豆腐買ったんですよ……そしたら『豆腐につけよ』って塩がついていてね、それが呉市の塩だったの。だから呉市出身の人に『ほら、呉市ですよー』って見せたの……」
ということで、どこがどうとは言えないのですが、暑さですっかり弱っている人の様子を呈しています。
席を外して
「ミキプルーン」「三基商事」
で検索すると
「副業 マルチ」
と出てきてげんなり。
帰り際玄関先で
「お金に困ったら、気軽に相談してください」
と小声でいわれ
「太い親がおりますので、大丈夫です」
と生まれて初めて社長令嬢スマイルで返した。
微妙な顔で帰っていった来客はかつての父の部下である。
「自分もこれを毎日飲みようとですよ、奥さん、これに水を」
「…胃が閉塞してしまって、ご覧の通り、いまは点滴で栄養とってて水も飲めんとですよ」
「そう思ってですね、このカプセルを舐めてみらんね?奥さん、ハサミ貸してもらえますか?」
「…お気持ちはありがたいのですが、いまは自分の唾も吐いてしまうので」
「これとこれをこうやってシェイクして、はい(ゴクゴク)一口飲んでみて」
話聞けよ。
かつての仕事仲間が見舞いに来ると数日前から楽しみにしていたが、
「これだけで数万円分ある」
と紙袋一杯のミキプルーンラインナップを披露され、吐いた。
かわいそう。
1日4回だけ、3時間で切れる痛み止めを使える。
切れると激痛らしく七転八倒しながら罵詈雑言を吐く。
重い生理痛に襲われているのだと思うとかなり同情心がわき、あれこれ不問にできる。
今年結婚式を挙げた妹に電話。
「結婚式の引き出物でもらったタオルケット、すごく気持ちええよ。ありがとうな。いつもええもん選んでくれて」
そのタオルケットはカタログギフトから選んだのよ。
「昨日500円儲かったんですよね、今日はどうですか?」
「1000円損しました」
看護士との会話が仮想通貨というよりパチンコの話みたいだった。
一カ月ぶりに車の運転をする。
車椅子押されるより自動車運転する方が楽しい模様。
退院推してよかった。
急に片付けスイッチが入ったらしく、クローゼットの中をひっくり返して古い服を処分しはじめました。
妻「このゴミ袋に入っている服は全部捨てていいの!(`・ω・´) 」
超「うわ、重い」※総重量ほぼ20kg
妻「こっちの袋に入っているやつは『なんちゃらオフ』に売りに行くの!(`・ω・´) 」
超「(…こんなの買い取ってもらえるのかなぁ)」
妻「どうせ買い取りしてもらえないだろうと思って捨てたらダメなの!(`・ω・´) 」
超「はい」
心の中まで読まれています。
[今日知ったこと]
緩和ケア病院へ見学へいけと言われていってきた。
緩和ケア病院ってホスピスのことだったんだね。
がん商売最前線で売り上げあげてます風のケアワーカーさんに案内される。
「生きながら葬式あげられているようなところだな」
小奇麗で明るいセレモニーホールにそっくりで心底ゾッとした。
ないない。あそこはない。
TV「扇風機の風が当たると熟睡できませんので、寝るときには壁に向けて直接風が当たらないようにしましょう」
妻「……つけたまま風を当てて寝てるけどすっごく熟睡できるの(・ω・) 」
超「熟睡どころか爆睡していますね」
終了
「通院される場合はこれから二週間、日曜日も含めて毎朝来院していただくことになります。
体力的にかなりの負担になるかもしれません。
訪問看護、訪問医療で往診に切り替えることも出来ますが、どうされますか」
「体調もいいので、大丈夫です。通院します」
ちょっとは送迎する妻にも大丈夫か聞け。
急遽退院が決まってご満悦。
家にいるだけで何割り増しで調子がいい。
入院23日中22日面会へ通った妻と明日から一週間毎日通院。
息子氏2年生、うちでドラえもんは見ないけど
学校からネタを仕入れてていつの間にかに「ドラえもんの絵描き歌」を知っていた。
オラサイトのアレを伝承する日が来たか…
妻が県警の刑事に会った。
「福岡県警の刑事さんね、声がいいなと思ったら容姿もモデルか俳優かって感じの若い男性だった。
引き締まった身体に浅黒い肌でサーカスのスターみたいな隙間のない睫毛がびっしりカールしていて」
「駱駝みたいなやつか」
「女性の刑事さんも一緒だったんだけど、ドラクエで同じ職業に似た感じの男女がセットになってるみたいによく似た雰囲気だった。
浅黒い肌に引き締まった身体の小柄な人で、南欧系の可愛らしい、でもキリッとした方」
「駱駝とマングースか」
よくこんなこと思いつくな。
外泊許可が出て台風大雨のさなかに一時帰宅。
「24時間付ききりで看護されてこの惨状なのに家でどうなることか」
と戦々恐々立ったが家は落ち着くらしく痛み苦しみは大幅に減った。
ありがたい。
今朝の一連の出来事がまとめられてテレビニュースで流れていました。
妻「なんかサッカーブームになってるの?(・ω・) 」
超「今まさに『わーるどかっぷ』というのが絶賛開催中です(´・ω・`) 」
いつも安心平常運転。