/家族との会話を晒す

「ベライゾンがボーダフォンとの合弁会社を買い取ったそうな」
「1300億ドルだってボーダはなにに使うんだろうね」
「そりゃまずアピシウスとかで良さめのワイン開けるでしょ」
「パリに飛んでランブロワジー行こうよ」
「ピーター・ルーガーのTボーンステーキどうよ」
「この際シンプルに焼肉屋でたらふくでもいい」
[後半から妄想を織り交ぜる]

わたくしの脳内音楽はJah WobbleのMumbai Blues Dubでしたよ。
YouTubeに見当たらなかったけどここで聴けるみたい。
http://grooveshark.com/#!/s/Mumbai+Blues+Dub/4vPkjF

「もはや32度や33度では涼しい。この現象をボンベナイズと呼びたい」
「いまはムンバイでしょ」
「ムンバナイズだと歌って踊る感じ」
「ボンベナイズ!」「ムンバナイズ!」(踊る)

年末にみかんをいただいて、わたしは好きじゃないので手をつけずP氏は好きだけど面倒がりでなかなか自分から食べない。
でとうとう2つかびさせてしまった。
Q「かびたのは捨てたからあとはせっせと食せ」
P「ちょっと柔らかい気がするけど平気かな」
Q「いっそカビとウイルスを体内で闘わせたらいいと思う」
P「…そんなにボクのこと嫌い?」
治るまで嫌いだから早く治したまえ。

Q「週末ゴダール観に行こうって言ってたのにー」
P「ご、ごめん隔離の刑で許して」
Q「インド式土下座したら許してあげる」
P「???」

P氏がハイカーじゃないの忘れてたわ

夜更けに起きだしたP氏がわたしがまだ本を読んでいるのに気がついて、部屋の入口に立って奇妙なポーズをした。
それはV系ファンのする「咲く」にYMCAの「C」を組み合わせたようなものだった。
少し考えてからわたくしは言った。
「…バカのポーズ?」
「違う! 好き好きのポーズ!」
「そうだったの」
「ひどい、君が起きててうれしかったから愛情表現したのに」
「ごめんね」
「いつもボクのことをバカだと思ってるからそう見えるんでしょ」
「違うわ、バカだと思う相手がなにかポーズをしたらわざわざバカのポーズだとは思わないでしょ、あなたをバカだと思っていないからこそわざわざバカのポーズをしたのかもしれないと思ったの」
「なんだ、よかった、じゃおやすみ(ふたたびポーズ)」
「(やっぱりバ…)あ、おやすみ」

P 「CITIZENS OF SCIENCEの歌詞って、ほら、あの、華氏251度の影響を受けてるんだよね」
Q 「それじゃ発火しないから」

P「健康診断でバリウム飲んだーうげー」
Q「あれちょっとおいしいよねラムネ的な甘さっていうか」
P「なにそれありえない信じらんない」
Q「"バリウムが胃酸に負けてますねーもうちょっと追加で飲んでください"って言われて超お得だったことがあるよ」
P「ボクもいつかキミに食べられちゃうの?」

首都高で護送車が5台連なって走っているのとすれ違う。
Q「大移動?」
P「すごい大物なんじゃない?」
Q「…分割して運んでる?」
P「着いたら組み立てるの」

P「桜餅とチーズケーキとどっちを買って帰ろうか」
Q「両方食べればいいじゃない」
P「アントワネットよりひどい」

Q「ねえねえ発見したんだけどコシヒカリの“コシ”って越後の“越”だよね!?」
P「おお確かにそんな感じだ! こしあんの“こし”とは関係ないんだな!」

わーいわたしよりバカがいたー

P「そ、そうなんだ…ちなみにどうやるの」
Q「教えるとでも?」

P「ねえねえ君はミステリー好きだけど例えば夫を殺す完全犯罪とか想像することってありうる?」
Q「そんなの20年前に考え抜いてある」

妙にくたびれて暴言モードだった昨日のわたくしが立ち上がった拍子に椅子の背に腕をぶつけた
P「大丈夫?」
Q「うるさい」
P「…え?」
Q「不用意に大丈夫とか言われるといちいち反応しなきゃいけなくてめんどくさくてうるさい大丈夫かどうかくらい見ればわかるだろだいたいこのくらいで大丈夫じゃないわけがない」
P「…ごめんね…(しょんぼり)」
あああごめんねはこっちですわたくしってばほんと最低

(込み入った作業は食卓に持ち込まないで自室でやるという原則が一応、ある)
P これちょっとこのままここでやってていい? うざかったら言って?
Q あーいいよー
P ほんと遠慮無く言ってね
Q わかった。うざいうざいうざいちょーうざいもう見たくないからさっさと消えてどかすかばきぼきっ(←擬音です
P え………そんな…………
Q ちょ、あんまり言うから言って欲しいのかと思ったじゃないーー

人がリアルに（´・ω・`）こういう顔してるの初めて見た

Q「わたし子供の頃お店であれ欲しいとか駄々こねたこと一度もないんだよね」
P「うんうん俺もない」
Q「…なんか損したよね」
P「やっとけばよかったよね…」
交通会館の北海道ショップの夕張メロンソフトクリームの前で。

P 「君を守ってあげることはできないけど」
Q 「危なっかしいからむしろやめて」
P 「いざとなったらいっしょに逃げようね」
Q 「一緒に行ってやらんでもない」

ツイン・ピークスの最後のほうで異界に入り込んだクーパー捜査官が出されたコーヒーを飲まない場面を見て
「あ、やっぱり飲まないんだオルフェウスメソッドだね」
「飲んだら帰れなくなるんだっけ」
「わたしとかまっ先に帰れなくなりそうなんでも食べるし」
「一応好みはあるでしょ」
「じゃ黄泉の国行ったらおでんの大根とポテトサラダにしてもらおう」

お買物リスト
「お父様これは何?」
「卵の複数形」
「じゃこれは?」
「万年筆のインク」
「かいわれ大根…はドイツ語になかったの?」
「………(無視)」

全部日本語で書けばいいじゃーん

P「"過分なお褒めの言葉をいただきまして恐縮しております"って言い方、おかしくないよね?」
Q「そのまんまの文字列でぐぐってみたら」
P「あ、今ググレカスって言った?」
Q「言った。」

P氏はすぐに人に訊くタイプ、わたくしは黙って調べるタイプ。人生で成功しているのは圧倒的にP氏の方です。