藪医師は継母から祖父が
「骨折した直後内出血でものすごい腫れだった」
という話を継母に聞いて黙っていました。
「おまえがとっとと薬止めないから出血止まらなかったんだって謝れや」
とはてこは思いました。藪医者はその時父宅で超高級ステーキを食す会に参加していたのです。
今朝継母ちゃんに
「今夜は帰るけど、ビオフェルミンだけは朝夕二回だから晩御飯のときお願いします」
と言ったら継母ちゃんは返事をしませんでした。
この人はパソコンと車の話以外ではどうしてもどうしてもどうしても、自分が船頭じゃないと嫌なんです。
自分が船頭になれないときは、周り…[全文を見る]
そして藪医院へ着いて藪医者に相談。藪医者はシリアスなもっともらしい声で言いました。
「出して忘れちょるっちゅうことはないかね」
「いいえ、目視できますからそれはないです」
尿瓶に出してんだよバカ野郎。さっき説明しただろうが。
「ケアマネさんは下痢だから水分をそこで取られてるんじゃって言ってるんですが」
「下痢しよんかね?」
さっき言っただろうが。おまえが倍量の下剤飲ませて以来ずっと下痢だよ。
「そうです」
「そうか。それやったらさっきの薬(下剤)はまずいね」
はあああああ?
「排尿補助剤とビオフェルミンを出しちょくき」
「・・・わか…[全文を見る]
祖父は排尿補助剤を飲んでいたのだけれど、薬が前日で切れていた。
「排尿があるなら飲み続けなくてよい」と言われて帰宅。
すると祖父が「朝から尿も便も出ていない」と言うのでまた病院へ行くことにした。
すると台所でケアマネと話していた継母が
「要らない。飲む必要ないって藪ちゃんも言ってるし」
と言い出した。馬鹿で知ったかのケアマネも
「下痢で水分が出ているせい」
とか二人して年寄りのエキスパート面してやたらに止める。
もはや祖父の介護というより主権争いの様相を呈している。
こいつらまとめてしばきたい。
ぐっとこらえて朝から祖父がどのくらい水…[全文を見る]
父の友人の有名な藪医者の処方された下剤を飲んで以来祖父は下痢が止まらない。
肛門からぽたぽた垂れるのでオムツを当てている。
継母と二人で藪医者にその後の経過を相談に行ったら
「何を出したかねえ。ああ、これは半分でよかったんやが」
と言いやがった。
倍量の下剤を朝晩二回、一週間分出されていた。
たまたま薬局で頓服として使うのか常用するのかを尋ねたところ
「排泄があればやめていい」
と言われたので一度しか飲んでいなかったけど
全部飲んでたら酷い下痢で苦しんだ挙句大袈裟じゃなく死んでたんじゃないのか。
こいつはピックで刺しておきたい。
また横で継母が「あたしが!あたしが!」と出てくるので祖父の様態が正確に伝わらない。
とにかくもう少し弱い下剤と貧血対策に増血剤を出されてひとまず帰った。
「おじいちゃま、今日は一度家に帰ります」
「はい。また来てください」
「また来ます」
「あなただけが頼りです。お願いします」
「大丈夫、もういいよ。帰りなさい。家のこともあろうし、旦那さんの食事もせなならんやろ」
が口癖の祖父からの傍にいてほしいはすごく重みがある。
でもわたしが傍にいると先妻の子が継母いびりしてるみたいな構造にされがちで困る。
「脚は折れてないから歩ける、何でもない、自力で何でも出来るようにさせないといけない」
と継母は言う。
祖父は背骨を圧迫骨折したところが治らないまま鎖骨とあばらを骨折した。
立ち上がることも大仕事で、片手で体を支えなければ座ることも出来ない。
キャスター付きの椅子で必死に移動しているのを「あれはよくない」と言う継母。
そこにまったく日頃の様子を見ていないケアマネが現れて二人でいろいろ決めようとしている。
バットで殴りたい。
ほかのことはどうでもいいし、たいていのことはそちらのお好きになさってくださいと思うけど
祖父の様態を無視した「あたしが!あたしが!」が始まると
いくら継母ちゃんといえどもふっと殺意を抱かずにいられない。
成人用オムツ一枚280円だって。持参すればよかった。勉強になる。
父の友人医師の中で唯一まともで信頼できると我々姉妹の間で評判高い医師に電話して、救急車を受け入れてもらった。
「もっとたいへんかと思った。救急車呼ぶことかよ」
という顔を救急隊員さんの一人がしてたけど、徐々に弱って自力で病院行けないから仕方ないよねぇ。
墨汁状の便が着いたシーツの汚れがとれない。
そうか、血液だからかと思って石鹸でこしこし洗ったらとれた。
祖父はまだちょこちょこ起きる。祖父の部屋を出入りしていたらグレコがやってきた。
なんでもかんでも
「もう歳だから」
で片づけすぎなんだよ、担当医と父一家は。
父と弟のブラック経営に身を削ってつきあってるもちおがこの時間に眠いのは当たり前だ。
祖父の下の世話もあって今日はくたびれきってるなか洗い物もしてくれた。
それなのに「こんなときにあなたは眠ってる!」と腹立たしく思えてくるのは
わたしも疲れてしまっているからということでよろしいでしょうか。
眠れなくてうとうとすると混乱して目を覚ましてる。
帰宅以来こんなの初めて。薬再開しなきゃよかった。
でもしなきゃしないでまたわかんなかったよね。
血栓防止のさらさら薬飲む→内出血+臓器から出血→貧血→鉄剤
という長れでこの二年悪化してきたんじゃなかろうか。
尿検査はしてるだろうけど検便はしてないんじゃなかろうか。
いずれにしてもわたしが帰ったら祖父を深夜見る人がいない。
祖父の便はイカ墨みたいに真っ黒だった。
検索したら内臓から大量に出血している可能性だって。
血液さらさら薬を飲んでると悪化するだって。
いま救急に電話して、明日でいいかどうか聞いてみた。
もちおがいても歩けない祖父を二人で階段を降ろすこと
椅子に座ってもらって病院へ運ぶことは難しそうだ。
入院するなら安心できる病院に行けるといいな。前の病院は
「看護士が荒いで人殺しーっ!っちゅうごとあったよ」
だそうだから。
[今日の祖父]
浣腸と下剤で二週間分溜めていた仕事の片づけに取り組んでいる。
何度もトイレに行くも成果が上がらずベッドで呻き苦しんでいる。
トイレで唸っている姿よりも浣腸される姿よりも
呻いて泣きべそかいてる姿を見られたくないんだって。
いま廊下に隠れてハイクしてる。
「お産みたいだねえ」
と言ったら一瞬ふつうに戻って
「そうやねえ」
と言っていた。
[今日の祖父]
朝食後薬を飲んでひと眠りしたあと緊急呼び出しボタンで呼ばれた。
「ここはどこの病院ですか」
え、なになに。どうして。
昨日より気持ちも落ち込んでるし体力もないみたい。
薬嫌いな母は極端だと思っているので薬をやたらと疑いたくない。
でもでも薬だよねこれ昨日薬飲むまで元気だったのにという気がしてならない。
お薬110番で調べたら出血時服用厳禁の薬をたんまり飲まされていた。
祖父は椅子から転げ落ちて骨折した際あちこち打って痛々しい内出血がある。
どうりで引かないはずだよ。というか、ここ数日でだいぶ引いたなあと思ってた。
即刻病院に電話して医師に言ったらすぐ服用中止になった。
でもずっと飲んでたんですよ。ずっと。医師の確認のもと、かなりの量を。
薬出されて飲まないと法規を犯しているくらいのことを言われるけど
やっぱり言われたまま飲んでいいもんじゃないなと思った。
[今日の祖父の晩ご飯]
梅と鰹節のおかゆにカリカリしらす
小松菜のおひたし
甘い卵焼き
鯖の糠煮 →「この鯖は美味しいね、鯖っちゃこんなに美味しかったかな」→※岩田屋で買った。
大好評のかしわ飯はまた明日 →※岩田屋で買った炊いたご飯にまぜるやつ。