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florentine(磯崎愛)のことを語る

家には山ほど詩集があって(父は詩について卒論を書き、母は母で詩を読むひとである)、でも、だからこそわたしは「詩を書かない」少女だった。
「詩を書く少年」は、わたしにとって三島を「作家」という、わたしの世界に突如として現れた突飛にして目新しい生き物として認識させうるにたる小説で、三島の「生」の挫折をありありと語るものでもあった。わがことは、語るまい。ここではいらぬ些事だ。