『横浜駅SF』柞刈湯葉
数年前にネットで話題になった横浜駅が無限増殖する設定を原案に書かれた長編小説
表紙のイラストが気に入ったので衝動買い。
増殖しすぎて本州の99%が横浜駅になってしまった世界を舞台にしたSF活劇?かな?
もとネタは横浜駅の改装工事が今まで一度も完了したためしがなくずっと工事中なことから
横浜駅は改装し常に広がっていく状態がデフォルトなのではというちょっとした横浜あるあるネタからの派生
設定はよくこんなこと考えたなっていうよく作り上げられた感じで感心しきりです。
残念なのは設定作りこむのがメイン動機っぽくなっててストー…[全文を見る]
「猿の部長」竹内謙礼 青木寿幸
会社組織の部長以上がみんな猿というパラレルワールドに飛ばされてしまったマーケティングのプロが年間利益10億円を達成という条件をいかにしてクリアするか
という話を通してマーケティング戦略を学ぶ
「部長猿だよ?」
「目を見ちゃだめ!かみつかれますよ!」
主人公がギラギラ過ぎてうわぁって思ったけど、そこは笑うところだったのがよかった。
マーケティング戦略自体は入門だろうしご都合主義な感じはしたけど
わかりやすく解説されてたんじゃないかなぁ。
設定勝ちだけどそれなりに楽しく読めました。
そのうちお会いする機会のある人に押し付け貸しします。
「黒祠の島」小野不由美
ミステリは結構読みますが久しぶりに疑心暗鬼になる作品でした。(誉め言葉)
読了感の悪さもイイカンジです。(誉めk)
題材に目新しさはないけれど信仰的な推察が加味していくのが独特で理不尽なりに納得させられました(ry