でも、そういうみじかい文ではなく、ちょっと長い文になると、しろくまのことばではいいあらわしにくくなります。
ラジオで人間のことばをおぼえるまえは、弟が、
「にいさん、きょうは天気がいいから、川にいって、水あびをしてから、さかなでもとってこようよ。」
といったつもりなのに、お兄さんは、
「兄さんはのんきだから、川でおぼれているさかなに、水あびでもさせようよ。」
といわれたのだと思い、わけがわからなくなってしまったこともありました。
(斉藤洋『しろくまだって』p.33)
息子六歳がこのくだりをいたく気に入った模様。