/けだるい午後のためのしりとり

タリーズコーヒーには最近行っていないがなんでもいいからコーヒーを飲みたい晴れてるから

どうにもできない睡魔を背負いながら 冷たくも温くもないガラスを通して晴天と陽光を眺めてみても 咳をしなくてもひとり

玄米茶でも飲みたい

なんという曇天、なんという春！ だるさは頂点、花見客を羨んでもここに花はなし

象の置物と目が合ったような気がしたとしてもそれは人間側の気のせいであって置物側はどこ吹く風

いいかげんだるいよ、2日連続で夜まともに寝てなかったら

動きたくないほどのけだるさであるが動かずにいればなお寒い、しかし動きたくない、すると寒い

禅問答も終わった頃に、午後よ さようなら、夜がきた

びっくりするほどやる気が出ない、雨の休日

ダースベイダーしりとりを最近していなかったなそういえば、と突然思い出した金曜日

『ムール貝採り』なるルノワール絵画、あれは初めてルノワールの展覧会へ行った時に見たのだったな、とずいぶん古い話を思い出したのは午後のせいだ

「チャルラータ」という5、60年前のインド映画に描かれている昼下がりの光景がとても美しいのであった、そういえば

リッツと紅茶

行きたかったんだ本当は、火星の映画を見に…

ライプツィヒの建物は美しいねと写真を見ながら、行くあてもなく ただ空想だけ

砂の色というものが暖かそうに思えるがゆえ、火星の砂の色を見たいと思いながら火星の映画を見に行く予定を立てなむとする、寒々しい午後

浮き沈む暑さ寒さも彼岸まで 今日は立春とはいえ寒く

長くなりつつある午後に 夕方が近づく

喧騒が他人事のように遠く思える屋内で テレビもつけず音楽も聴かず

浮世の夢は儚きものよと窓外の曇天を見遣りながら茶を飲む