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Tips:強調記法:**強調**の様にアスタリスクで二重に囲った文字は強調される。
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円盤の廻る速度でいいとおもう三半規管のよわいわたしは

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新春のあかるき街を逃るれば鉄路のあいまをわたる望月

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堅実を生きた母の云う紅絹(もみ)はいまだわたしに燃えつづけており

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ないものをねだれるちから与え給えシュガーコーティングされた灯りよ

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空白(スペース)に吹き寄せられてゆくミッション世界は落ち葉で埋まってゆく

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信号の色も聖夜に塗り替えて刃をあてるよなかぜ山から降りぬ

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迷いなき舳先を信じられぬあさ鉄の重さでなべられてゆく

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たまたまね行き当たったかのよに結ぶ指は蝶のようにして

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遺されて歌いつづける秋虫のソロ転がりし保久良参道

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街路樹の光震わす風もなし地下シェルターに美食溢れぬ

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きんいろの入日背にしてクレーンのお辞儀する街「ほな、また」「ほな、また」

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息を止め時間を止めて立つ横にあなたが居ました卒業写真

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白和えの肌理ととのえるすり鉢やのの字描くごと陽の沈みゆき

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愛という海をおよぐ夢でさえiPhoneの鎖に繋がれ

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この惑星(ほし)の重石くらいは役にたってる君もわたしも干し草さえも

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括られてひそひそ話をする菊の話も尽きぬ風の音だけ

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庭園に彩りさがす足もとに気づけば秋は累累と

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ガラケーの貝塚を掘るひとたちが私を呼ぶ音いくつだろうか

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日の高き庭に主のあらわれり二尺の鉢のみず鏡かな

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日々そらへ積んでゆくのは言葉より脆くおおきな砂糖菓子