「風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞いても、それがどこから来て、どこへ行くかを知らない。」
ヨハ3.8
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恋は心の中にうがたれ、決して表に表れぬ傷であって、しかも自然の女神の思し召し次第の、長く手のかかる病なのである。
マリー・ド・フランス「ギジュマール」
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効くまでは頑張って食わねばならない。この時間帯は髭面のいかつい男たちが牛か馬のように一心不乱に葉っぱをかじる。相当に異様な光景なので、初めての宮澤は「これがほんとの草食系男子だね」と驚き呆れた。
高野秀行「謎の独立国家ソマリランド」
やばい葉っぱ「カート」について。
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ここでビザを取ったらラピュタではなく北斗の拳に行ってしまう。
高野秀行「謎の独立国家ソマリランド」
やっべー、この本ちょうおもしれえ。図書館の予約30人分くらい待った甲斐あったわー。(←買え)
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思い上がりは、ひとたびそれが花をつけると禍の実を結び、そしてその愁いに満ちた作物を涙ながらに刈り取ることになる
アイスキュロス「ペルシア人」818~822
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人間は複雑な生き物だ。
ウソは「幻想」であり、甘い香りがする。
どんな幻想も抱いていない、どんな香りにも酔っていない状況は、むしろ人間を底なしの不安に陥れるのかもしれない。
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彼は初めてにこっとし、そして不意に見えたのだ。彼は可愛い女の子の笑顔を持っていた。
ジョン・アーヴィング「ひとりの体で」
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運命の神の考えるものだ。
人間は人間らしく働けばそれで結構だ。
(「虞美人草」漱石)
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自分じゃないものになれと子供に強いることはできない
ジョン・アーヴィング「ひとりの体で」
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「久間住職は被災地、被災者のための活動を精力的に行っており、今回の「福島だってハッピー」を世界に伝える、という趣旨にご賛同いただいただけでなく、画面が賑やかになるからと、お仲間の住職をお誘いいただいての出演となった。成林寺は、地域の復興支援の中心となっているお寺で、震災慰霊碑が建っている。
曹洞宗復興支援室分室/全曹青災害復興支援部
そして冒頭シーンで新幹線を降りて改札を出てくる会社員風の男性は、JR福島駅の狩野駅長だ。
なぜ駅長なのに制服を着ていないかというと、非公式の出演だから。公式に出演許可を得るとなると、大きな組織だけに時…[全文を見る]
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それと、大人であることの条件に関連することですが、最近思っているのは、人間には裏があってしかるべきなのに、いつから裏を認めなくなったのかということですね。つまり、理想と現実、経済の話もそうですが、ブレていることを重要視したいわけですよ。自分と世の中との間には当然ギャップがあり、そこを持ちこたえて、ブレるというのが人間のあり方だと思うんですが、いつの間にか世の中に対応して生きるのが人間であって、それの背後にある裏はないようにしようとなった。それは、現実の中で自分を持ちこたえる能力がなくなってしまったからかもしれないですね。
『atプラス04』2010年5月「橋本治vs山形浩生対談」
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ミスチルの歌みたく、frend じゃやだけど the endになるくらいならあわてなくていいや、の心境。
はちさんのエントリから。
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薄れゆく日の光の中で跪いたまま、(中略)人々の足に踏まれて摩滅した文字のかすかな盛り上がりを読みとろうと、横から必死に眺めてみた。はかない砂粒のように、光が彫り込まれた部分に流れ込んでいく。
マイケル・オンダーチェ『家族を駆け抜けて』p70
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奴の乱れた神経がおびえいらだつのも当然というわけだ、己れのうちにあるものすべてが、みずからの姿を忌み嫌っているようではな。
福田 恒存訳『マクベス』
マクベス、自己嫌悪もしくは罪悪感のあまり夢遊病になる。
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いや、天に慈悲があるのならば、あらゆる邪魔ものを取り除き、すぐさま、このおれを、あのスコットランドの悪鬼の鼻づらに突きつけてくれ、この剣のとどくところに、あいつを立たせてくれ、それで逃げられたら、たとえ天があいつを許しても、文句は言わぬぞ!
福田 恒存訳『マクベス』
声に出して読みたい。役者の口で演じられるのを聞きたい。
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そもそもの始まりは、私の見たあざやかな夢の断片。とても最後まで見るに忍びない夢だった。
マイケル・オンダーチェ「家族を駆け抜けて」
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「以前、女の人は1日2万語しゃべらないとストレスになると聞いたことがあります。一方で男の人は7000語で十分らしいです。」
國重友美さんのインタビューから。
http://kinmugistyle.jp/people/120113/#peopleMainRightItemLwr
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「批判や文句を言う側ではなく、言われる側に回ると決意すること。
永久に続く不安のなかに身をおこうと心を決めること。
100%全人格を賭けてそれができるかどうか。
そこまでして、この世界に言っておかなければならないことがあるかどうか。
「好きなものを趣味で書いて、友達に読んでもらう」というのでは絶対に満足できない理由が、身体の隅々にまで満ちあふれているかどうかです。
新人賞選考の過程で、色々な問い合わせを受けますが、私たちが応援したいのは、これから待ち受ける苦難の日々を、不安定で終わりの見えない長い長い吊り橋を、それでも何とか渡りきろう…[全文を見る]
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“君はまだ神は一つでなきゃいけないと思ってるんだな。まあ、それは認めてもいい。しかし、唯一絶対のあり方は様々なんだ。同じアッラーの神を崇拝しようとも、神の言葉の解釈によって、アッラーの存在も変わってしまうだろう。にもかかわらず、アッラーは唯一絶対だというのなら、こういうことになるな。神は変幻自在である、と。人間の解釈によって神が変わるのか、神が変わるのか。神自身が人間の思惑を超えて勝手に変わるのか、そんなことは考えてみても始まらない。これだけは確かだ。神は複数であると同時に単数なのだ。神が一つだなんて、神をそんなに単純に考えるな。神は絶えず自らを模造し、何かになり変わっているのだ。神には親も兄弟もないし、生死もない。けれども、人間の理解力に応じて分身を作ったり、人間そっくりの姿で恋愛をしたり、喧嘩をしたり、生まれたり死んだりして人間をからかい、人間と遊んでいる。”
「預言者の名前」島田雅彦
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たった一つの私の愛が、たった一つの私の憎しみから生まれようとは! 知らないままに、お顔を見るのは早すぎて、知った時にはもうおそい。それにしても、憎い仇敵を愛さなければならないとは
中野好夫訳「ロミオとジュリエット」