/今日のダンナ

病院帰りにおつかれ不機嫌のため、出先で喧嘩する。
　
「もうやだ、もちおと一緒に帰らない！」
と人前で大声を出したところ、
「わかった」
と黙って数歩後ろに下がってから、
「やあ！ もっちゃんだよ！」
と愛想良く戻ってきた。

「いましゆるし、まだ会社に」※原文ママ
というメールをよこしてきた。解読頼む。

風呂上がりにユニクロのニットボクサーブリーフをはいて
「ぱっつんぱっつんのぱんつ！ はっはっはっは！」
と笑っている。

ちょっと前に帰ってきたからこれからご飯作る。

「古着の着物見てたら、『こうすれば着られる』とか言って、サイズの合わない着物とか、ぜんぜん好みじゃない帯をすすめられて困ったよ。いらない着物や帯なんて、タダだっていらないのに、5000円も出して買わないよ」
と言ったら、
「向こうは『いらない着物や帯をタダ同然で引き取ったから、五千円くらいで買ってよ』って思っとるじゃろ」
と、真顔で諭された。

駅で別れて自転車置き場に自転車取りに行って、戻って追いついてきた。
　
「ようよう姉ちゃん、乗ってかない？」
「うち、旦那がうるさいのよ」
「なんだと俺がうるさいってか？！」
「あらもちお、いま変な男がいてね」
　
『なんだと俺が変だってか？！』

さっき帰ってきて、いまご飯中。

ローカル局で、痛車が集まるイベントが幕張で開かれるというCMを観て
ワタシが行きたいなーと言ったら
「クルマはクルマ、アニメはアニメで楽しみなさい」
とお母さんのように諭されました

23時に帰ってきて、食事中に妻が、
「あー、頭洗いたいな。でももう真夜中だし、明日美容院でシャンプーするからいいや」
と言ったら、
「どうなの？ そういうものなの？ ふつうの女の人はどうするの？ まいにち洗ってるんじゃないの？」
と風呂を入れ始めた。妻がふつうの女の人かどうか、いま何時か考えてみるといいと思った。でも洗ったわ。

「あんた風呂入れたのになんでまた絵を描きよるんね！」とおかんのように怒っている。

米を研ぎながらひとり
「トイレの花子さん♪　お返事しておくれ♪　・・・うわぁ、ほんとにしおった！」　
と、替え歌＆小芝居をしている。
　

行きつけの床屋さんの体調不良で長いこと髪を切っていなかったが、来週ボーナスの査定があるというので、この際よその床屋へ行ったらどうだ、と話したが
「明日まで待ってみる、明日に賭ける」
と粘って切らない。待った甲斐あって今日の午後切ってもらえた。うれしそう。
　
夫はその床屋に行き始めてから何度引っ越してもよその床屋へ行かない。
はっきり言って夫はその床屋さんに普通以上の好感を持っている。好感以上である。
そんなわけでわたしの散髪の腕は年々上がっている。

※童謡「カラスの子」のメロディで
　
「ネロリ　なぜ匂う　みかんの葉っぱだよ～」
　
と歌っていた。
　
※ネロリ　・・・オレンジの葉から抽出したアロマオイル

「AKB48の子たちって競争がすごいよね。なんでもするっていう勢いだよね」と話したら、「『おまえのことすきだけど、おれ・・・AKBだから。よろしく！』ってことだよな」とつぶやいていた。ああ、ラブドッきゅん。

「ぅわたしのぅわたしのかれぇはぁぁぁ　ひだりよりぃぃ」と鼻歌を歌っている

「代車？ いらんじゃろ。え、代車無料？ ほうか。ならずっと車検やっとってくれんかのう。ええ車やったらドライブ行こうや。カーナビとかついとるかのう」
　
夢見る車検代車。

「でもさ、（ダンナさんは）仕事以外の交友関係もちゃんとあるし
身の回りのことだって家事だってワタシよりできるじゃん、
そんな寂しい暮らしにはならないでしょう？」と言ったら
「そういうことじゃなくてー！！
nekoanaが先に死んじゃったら悲しいに決まってるでしょー！」
とキレられた
夫亡き後やりたいことリストを今から考えてる自分がドライ過ぎるのか

[ゆうべのダンナ]
｢クローズアップ現代｣の
妻に先立たれた夫の生活と心身のケアについての特集を
すごく真剣に観ていた

「きのう読んだ本にだいじなことにはサインがあるって書いてあった。いま気分が悪いのは体調不良で休めっていうサインかも」
と言って休んで家にいる。

「鼻水が出るのは冷えが原因です。体を温め、日に当たったり歩いたりするとよいでしょう、だって」
「歩こう　歩こう　わたしは冷え性　歩くとよくなる　どんどん行こう」
　※となりのトトロ「散歩」のメロディーで歌っている