総力戦体制の「戦後」への連続と再編ーいまなお東アジアに息づく植民地主義を「生活世界の植民地化」「動員」「ジェンダー」などの視座から照射して、生活者たちのまなざしに寄り添いながら「戦後」の時空間変容の意味を捉え返す。輻輳した「戦後」を解きほぐし、植民地主義という暴力の臨界点を探って、戦後責任に正面から応答する試み。
受容や影響だけなく、文化接触・文化融合がもたらすアメリカ・太平洋世界の文化風景を学際的なアプローチと歴史的パースペクティブで描き、アイデンティティの変容を探る。
序論・文化風景としての太平洋世界(瀧田佳子)
第1章・〈太平洋〉を書く(シーラ・ホーンズ)
第2章・環太平洋共同体の萌芽─両大戦間期の民間団体(廣部泉)
第3章・アメリカ占領軍向け「慰安施設」に見られるジェンダー(有賀夏紀)
第4章・ナサニエル・エマソンのフラ(矢口祐人)
第5章・教育におけるアメリカ・西欧モデルと文化的ジレンマ─日本とマレーシアの選択(恒吉僚子)
第6章・アメリカとアジアの知的交流(藤田文子)
第7章・日米文化教育交流会議の成果と課題(能登路雅子)
第8章・チャイナタウンの孫悟空(杉山直子)
第9章 交錯する文化的自画像(川野美砂子)
第10章・『カルパチア山脈』におけるディスプレイスメント(ラクエル・ヒル)
少子化の時代に、女性は社会と家族をどうつないでいくか。家族の表象を革新し、社会と家族の新たな関係を模索する。
“ジェンダー”と女性の“病”が交差するトポスでいま、何がおこっているのか?理論と実践、大学と現場、個人と社会はどう関わるかを真摯に問いかける気鋭の論集。行政・NPO・研究に携わる9人の報告。
労働時間と生活時間の両方を取りあげ、ミクロ統計データを含む原資料による国際比較方法を提案。不払残業労働の国際比較、同一世帯内の夫と妻の相互関係の統計的分析、等を究明。
ドメスティック・イデオロギーの支配する19世紀アメリカで、禁じられた領域に足を踏み入れ、兵士やスパイとして勇敢に戦った、南北戦争の女性たちの日記や手紙や回想記。
表象文化論の研究者と美術館の学芸員女性ふたりの往復書簡+論文集。
ロールズに代表される現代リベラリズムの諸前提ー善の構想の多元性、国家と法の中立性を批判し、フェミニストの法実践の基礎となりうる主体像を探究する。
規範としての身体から越境する身体へ。ジェンダーとポストコロニアルの視点から近現代日本の演劇テクストと身体を読み直す。
急成長する中国の都市で生活する人びとのジェンダーと高齢化の問題に焦点をあて、独自データを用いた実態分析に基づき時間地理学の枠組みで日中を比較・分析する。