大地母神の使い、魔女裁判の被告、グリム童話に登場する老婆。史実/伝承/グリムによる近代的家庭像の創出から魔女像の変容と真相に迫る。
古代から、少子高齢化に直面する現代まで、男女の出会いと結婚、家と家族の営み、育児や老いの問題など、家族と結婚の日本史を一冊でわかりやすく解説する。さまざまな変化をたどってきた家族のあり方の歴史と現在。
▼変わりゆく女性の生き方から、夫婦と親子の未来を読み解く
『結婚と家族に関する国際比較調査(JGGS)』の大規模パネルデータを基に、進学、就業から結婚、出産、育児、そして介護まで広範なライフステージに焦点を当て、日本社会の変容と少子化の深因を描き出す。
「国民の仏教」=「鎌倉新仏教」論の生成、西洋との遭遇、「国家神道体制」の成立、対外戦争の勃発、「良妻賢母」という規範の喧伝ーー。
国民国家形成のプロセスにおいて、仏教はいかに「国民国家の〈宗教〉」たろうとしたのか。また、そこにはいかなる葛藤があったのか。
主に浄土真宗(真宗大谷派)に関する諸問題を題材に、真宗者・真宗教団が打ち出した信仰(信心)の言説を分析し、国民国家と仏教の関係をいま改めて考察する。
【目次】
序 章
第一章 〈近代仏教〉再考ー日本近代仏教史研究と「鎌倉新仏教」論ー
第二章 甦る清沢満之
第三章 仏教者の自己認識と内地雑居論ー日本人論・日本文化論の視点を手がかりにー
補論1 仏教者と「報徳」-明治後期〜大正前期の仏教界の動向と関連してー
第四章 神道非宗教論をめぐってーせめぎあう神仏ー
第五章 真宗大谷派と戦中・戦後史
第六章 真宗大谷派における女性教化ー明治・大正・昭和・平成の教説をたどるー
第七章 国民「宗教」の創出ー暁烏敏の天皇「生仏」論をめぐってー
補論2 近代日本における自他認識ーアイデンティティと「信仰」-
第八章 日本主義的教養と一九三〇年代の仏教者ー暁烏敏と記紀神話の世界ー
終 章 日本近代仏教史研究の行方ー「精神主義」研究を手がかりにー
【日本の経済政策を変える最新実証分析】
日本政府の借金はこの30年間で莫大な額に膨れ上がっており、財政の持続可能性が危惧されている。限られた予算のなかで、効率的にお金をつかう「賢い支出」が必要とされているのだ。本書は、景気刺激策としての財政出動の効果について論じる最先端の経済政策分析。財政乗数の決定要因、高齢化が財政政策の効果(財政乗数)に与える影響、公共投資の効果がインフラストラクチャーガバナンスと労働市場の柔軟性に大きく左右されること、財政政策が雇用・失業に与える影響、そして、ジェンダー平等に与える影響について明らかにする。経済政策の新たな可能性に迫る先端研究。
筆者は過去約十年にわたり、高齢化、ジェンダー平等、労働市場の観点から、財政政策がマクロ経済に与える影響を分析してきた。本書はこれらの研究成果をとりまとめ、財政政策がマクロ経済に与える影響について幅広く検討している。
第1章 問題意識と要約
第I部 財政政策効果の決定要因
第2章 財政乗数
第3章 高齢化と財政政策の効果
第4章 公共投資の効果ーインフラガバナンスと労働市場の役割
第5章 財政政策とジェンダー平等
第II部 財政政策と労働市場
第6章 財政政策が労働市場に与える影響
第7章 財政政策と失業変動
第8章 雇用対策としての財政政策
男女をめぐるさまざまな意識が変わりはじめた七〇年代。歌謡曲もまた日本の音楽史のなかで、劇的に変化した時期だった。時代の空気に敏感に反応する流行歌には、男女の姿が徹底的に描きだされている。理想の恋愛像や親子像、既成の「男らしさ、女らしさ」とそれに代わる新しい価値観…。歌謡曲という大衆芸術は、今日にいかなる遺産を残したのか。阿久悠、松本隆、阿木燿子らの詩、ピンク・レディー、桑田佳祐、太田裕美らの歌を丹念に読みとき、男女間の変遷を掘りおこしていく。文学や社会学の領域をも超え、七〇年代を俯瞰する文化論としても読むことができるダイナミックな試み。
総力戦は同時に女性の社会進出もおしひろげた。戦えない性である女性は、愛国心をどう示したのか。カーキ・フィーバー、社会進出の象徴でもある制服への熱狂。大戦は女性をどう変えたのか、戦いのなかの女性を描き出す。愛国熱と制服フィーバーの時代。
交錯する反戦の願いと、戦いへの憧れー戦後の大衆文化において、戦争はどのように表象され、消費されてきたのか。
公的年金の成熟は、私的な家族内の世代関係をどう変えたのか?
公的年金と公的介護の制度的発達における時間・充実度のギャップは、
家族内のジェンダー関係にどんな影響をもたらしたのか?
1980年代以降の日本社会における、世代関係の再構築&ジェンダー関係の強化のはざまにただよう
「生涯ケアラー」としての女性たち。
真にオルタナティブな社会のあり方とは?
第1章 なぜ介護を専門家に頼るのか
1 介護における世代関係の再構築
2 女性は「利己的」か?
3 「介護問題は女性問題」の社会的構築
4 「介護を専門家に頼る」はオルタナティブな社会のあり方を示しているのか?
第2章 ケア、世代関係、公共/家内領域、自立/依存をどうとらえるか
1 ケアと介護
2 高齢者と成人子の世代関係
3 公共領域と家内領域
4 自立と依存
第3章 介護する意識とされる意識
1 女性は「家族を介護する」ことを避けているのか?
2 データ
3 介護する立場/される立場/「一般論」としての介護意識
4 「家族に介護される」ことを避けようとする女性
第4章 女性とケア・アイデンティティ
1 なぜ女性は「利他的」選好をするのか?
2 データ
3 「性による役割振り分け」と「愛によるケア役割」の2つの次元
4 「生涯ケアラー」としてのアイデンティティ
第5章 生涯家計支持者と生涯ケアラーの誕生
1 なぜ嫁をあてにできなくなったのか
2 日本における高齢者の扶養・介護に関する制度
3 データ
4 扶養と介護についての意識の変化
5 「生涯家計支持者」と「生涯ケアラー」の誕生
第6章 社会階層と介護意識ー「女性中流階級のための福祉国家」
1 「介護を専門家に頼る」と考える人はどの社会階層に多いのか?
2 データ
3 専門家の介護に積極的な女性中流階層と消極的な男性中流階層
4 「女性中流階級のための福祉国家」
第7章 公共領域/家内領域の再構築とその中断
1 老後の世代関係について人々はどう考えているか?
2 データ
3 生涯ケアラー・生涯家計支持者・公的支援忌避者・看取りあう夫婦
4 「専門家に介護を頼る」は支配的社会認識を支える意識
第8章 「ケアしあう人々」という社会
1 生涯家計支持者と生涯ケアラーの誕生
2 支配的社会認識を支える生涯ケアラー
3 生涯家計支持者と生涯ケアラーのゆくえ
4 「ケアしあう人々」という社会
5 今後の課題
フェミニズム、クィア理論、批判的人種理論ーー〈社会正義〉の御旗の下、急激な変異と暴走が続くポストモダニズム。「第二のソーカル事件」でその杜撰な実態を暴き、全米に論争を巻き起こした著者コンビが、現代社会を破壊し続ける〈理論〉の正体を解明する!
本書では日本の今の現状を「企業中心・ライフスタイル管理型家父長制」と定義するところから、この90年代末を生きる日本社会の女性の現実をとらえ、日本のフェミニズムが主婦フェミニズムといわれてきたその限界を超える女性学の方向を考える。
元始、女性は太陽であったのか。人類の歴史を書き変える性考古学の快著ついに登場!日本はもちろん世界の考古・古代史家が置き去りにしてきたジェンダーの視点から新しい先史・古代史像を構築しようとする画期的な試み!考古・歴史ファン、女性読者、必読。
本書は、1970年代以降のマレーシアの経済発展における労働力構造の変化を分析の対象とし、いくつかのケース・スタディをもって、マレーシアの労働市場のセグメンテーション(分断)の構造を示したものである。